涸沢 北アルプス2003年10月3〜4日前泊2泊3日

拝めるのか?うわさの錦秋屏風絵巻!小屋は地獄絵巻?
行程
1日目●新宿〜松本
2日目●松本〜上高地〜涸沢小屋
3日目●涸沢小屋〜パノラマ新道〜上高地
                         
行動時間
2日目●5時間15分
3日目●6時間30分

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■1日目 新宿〜松本

水・木と研修で東京に滞在。金曜日は有給を取って(ズル休みね)、研修が終わり次第、松本に行きホテルに泊まり、早朝に上高地に出発することにした。ザックは前もって宅急便でホテルに届けた。仕事よりこういう事になると手抜かりがないのだ。


■2日目 松本〜上高地〜涸沢小屋

今年で3回目になる横尾。上高地から2時間15分と今期最高のタイム。すでに13時なので昼食をとる。平日だが、紅葉シーズンなので割と人がいた。8月までは冷夏だったが、9月になると残暑が続いたので、紅葉はイマイチらしい。それでも日本一といわれる景色を見たくて涸沢に来たのだが、さすがに体育の日の連休は避けたかった。小屋では定員を軽く越えて、横になることもできずに体育座りで一晩過ごすらしい、という世にも恐ろしい情報があるからだ。ピークの一週間前の週末とはいえ、ある程度の覚悟をして涸沢に向けて出発した。

2001年に穂高岳に来た時と同じルートだったので安心して歩けた。やがて、目の前の景色がどんどん広がっていき、カールに出てきた。稜線はガスに覆われて視界がきかない。紅葉はあともう少し、という感じだった。大きな岩で休憩をしていると、登山者がわんさかと隊列を組み涸沢へと吸い込まれていった。色とりどりのテントが並ぶテント場を通り抜けて、16時に涸沢小屋に到着。

小屋では8人部屋になった。ひとつの布団に2つまくらがあるということは最大16人泊まるんだな…。結局その夜は8人以上にはならず、ひとつの布団を使えた。それでも、廊下はザックでいっぱい、またがないと歩けない。食事はもちろん、トイレにも行列ができた。俗世間を離れてきたはずが、様々な人間模様が繰り広げられている山小屋の片隅にいるビスタ〜リ…。食堂で同じテーブルにいたおっさんが「上高地から横尾までレンタサイクルやればいいと思わない?」と迷案を披露していた。

本谷橋付近の紅葉

涸沢に向けて行列が

テントもいっぱい


■3日目 涸沢小屋〜パノラマ新道〜上高地

今日はパノラマ新道経由で下山する。5時30分出発。テント場を横切り、涸沢ヒュッテまでくると、カメラを三脚で固定させたカメラマンでいっぱいだった。みんな日の出を待ち構えていた。パノラマ新道をしばらく歩いていると、日の出の時間になった。振り返ると前穂高から奥穂高、涸沢岳、北穂高岳がみるみる赤く染まって行った。まだ色付きが充分ではない紅葉にも朝日が映えて美しかった。カメラのフラッシュがキラキラと光っていた。

補助のロープや鎖のある箇所があり慎重に登って行く。左手に槍ヶ岳が見えた。6時45分、屏風のコルに到着。なんか今日は背中に汗をかくなあ、と思ったらザックの中でプラティバスのキャップが緩んでいて、1リットルの水が全部漏れているではないか!今回は雨に会わなくてラッキー♪と思いきや、またしても荷物が全部濡れるハメに…。シャツの背中はもちろん、ズボンのおしりの部分も濡れている。とほほ。

しかし、屏風のコルは紅葉が素晴らしかった。全コース中、ここが一番よかった。ザックをデポして、屏風ノ耳まで往復。歩いているうちにズボンはすっかり乾いた。屏風ノ耳から見る涸沢カールもよかった。コルまで戻り、行動食をとって8時出発。黄葉の中歩くのが気持ちいい。

順調に下り、奥又白池への分岐を過ぎ、やがて砂防ダムが現れ林道になった。梓川にかかる新村橋を渡り徳沢に10時30分到着。15分休憩して上高地へとペースを上げる。途中から、人の背後にぴったりとくっついてくるおっさんがいてうっとおしかった。12時到着。温泉に入浴して、あわただしくバスに乗り込んだ。

夜明けを待つ涸沢カール

屏風に朝日が射し込む

屏風のコルは紅葉まっさかり

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