行程 |
1日目●ロープウエイ山上駅〜広谷 |
2日目●広谷〜武奈ヶ岳〜ロープウエイ山上駅 |
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行動時間 |
1日目●4時間 |
2日目●6時間 |
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■1日目 ロープウエイ山上駅〜広谷
2003年は登山に明け暮れた。ステップアップを目指すべく、雪山に行きたいと思うようになるのは、インチキな自称山ヤとしても自然の流れであろう。しかし、周りには雪山までは同行してくれる人がいない。色々模索しているうちに、某アウトドアショップ主催のツアーを発見した。少人数の催行で雪山での基本的な歩き方から、テントでの体験ができるという。それに苦手な体育会系的な匂いもしない。まさにインチキな自称山ヤにうってつけではないか。
3月の八ヶ岳のツアーにも参加することを念頭において準備を進める事に。テント以外の雪山泊装備を揃えた。ネパールではレンタルのしょぼい装備で痛い目にあったため、道具選びには慎重になる。財布を見ると、山に行く前に凍死しそうだ。
比良山系は地元の山ということで、ことあるごとに学校行事で登らされた。特に高校では「遠足イコール登山」で、かなりトホホな青春時代を過ごした。登山を楽しむなんてありえなかった。それが、社会人になって周りの影響で山に行くようになり、再び武奈ヶ岳にも何度も足を運ぶようになったのだ。雪の積もった武奈ヶ岳に期待がふくらむ。
当日は、インストラクター2人を含めて10人が山麓駅に集合した。テントと食料を分担して出発。山上駅からは6本爪アイゼンをつけていよいよ雪の道を歩き出した。年末にアイゼンに慣れようと六甲山に行ったが、全然雪が無く、山頂直下の凍結したアスファルト道でのみアイゼンを付けただけであった。本日は晴天の中、ザクザクと雪を踏み締めながら、アイゼンも本来の目的を果たし快調に歩いていった。八雲ヶ原とスキー場を通り抜けると、樹氷が美しい登山道に。イブルギのコバを広谷方面に進み、勾配の少ない道を歩くとやがて広谷に到着。山上駅からあっという間であった。
雪を踏み固めてテント設営、夕食用のテーブルを雪で作った。休憩後は地形図を見ながら、釣瓶岳まで行く事に。広谷から方向を見定めて斜面を登る。木の根の周りは股まで足が沈むので要注意だ。尾根上に出て地図を再確認。絶対にひとりでは居場所を特定できないだろうなあ。あとは、斜面を犬のようにはしゃぎながら駆けおりた。夕食は鍋をみんなで作った。材料を切って放り込むだけだったけど。アルコールも入り初対面の山好き同士、寝るまで盛り上がった。
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■2日目 広谷〜武奈ヶ岳〜ロープウエイ山上駅
風もなく穏やかな朝で、全然寒く無く寝覚めもすっきり、すこぶる調子がいい。万歳!モンベルU.L.アルパイン ダウンハガー!本日は広谷から直登で武奈ヶ岳に登り、北陵を経由して広谷まで、さらに昨日の道を山上駅まで戻る行程だ。
サブザックに必要な物だけを入れて出発。沢沿いを進み、やがて急斜面を登るようになった。夏道ではありえない所を登れるのが快感だ。誰かのスノーシュ−の踏み跡があったので、ルートファインドの必要がなくなり、インストラクターさんは残念そうだ。急登をのぼりきると、目の前に青空をバックに白い武奈ヶ岳がどお〜んと現れた。ボルテージが上がる一同。目標めがけてそれぞれのペースで一斉にスタートを切った。真っ白でなめらかな雪の上をこれまた犬のようにはしゃいで登る。頂上に到着すると琵琶湖や京都北山が見渡せた。こんな日に雪山登ったら誰もが病み付きになりそうだ。
休憩後、北陵を下り広谷に戻った。まったりと昼食をとってテント撤収。あとは山上駅まで帰るのみ。行動時間は少なく、余裕のある行程でかなり楽しかった。年末に同じ行程で開催されたときは悪天候ですごく大変だったらしい。天気でかなり左右されるのだ。帰りはバスで比良駅までいって電車で帰宅した。
その後、雪の武奈ヶ岳へは、リフトとロ−プウエイが廃止された3月まで、2度日帰りで出かけた。冬はリフトとロ−プウエイが無くなると気軽に行けなくなるので残念だが、登山者が減って本来の自然が取り戻されるだろう。
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