立山〜新穂高 Part3 北アルプス2004年8月7〜12日車中泊6泊7日
室堂〜五色ヶ原〜薬師岳〜高天原〜雲ノ平〜三俣蓮華岳〜双六岳〜新穂高温泉

6日間のロングトレイルをゆく!連日快晴で今年の運を使い果たす!
行程
1日目●自宅〜室堂
2日目●室堂〜雄山〜五色ヶ原
3日目●五色ヶ原〜スゴ乗越
4日目●スゴ乗越〜薬師岳〜薬師沢小屋
5日目●薬師沢小屋〜高天原山荘
6日目●高天原山荘〜雲ノ平〜三俣山荘
7日目●三俣山荘〜双六岳〜新穂高温泉
                         
行動時間
2日目●6時間30分
3日目●7時間
4日目●9時間15分
5日目●5時間
6日目●7時間30分
7日目●8時間

[立山〜新穂高温泉 縦走 Part1へ]

[立山〜新穂高温泉 縦走 Part2へ]

[立山〜新穂高温泉 縦走 Part4へ]

[山行LISTへ]
■5日目 薬師沢小屋〜高天原山荘

さて、全行程の後半戦がはじまる。本日は大東新道経由で高天原山荘までいき、いよいよ温泉に入れる。小屋で大東新道の様子を聞くと「ちょっと岩場があるけど大丈夫!穂高岳レベルを経験しているなら平気ですよ」と無問題な様子。晴天の中はりきって6時に出発。

吊り橋を渡ってからすぐ沢に降り、そのまま沢沿いをマーキングに従い歩く。大きな岩がゴロゴロしているので足元に十分注意しなければならない。途中、梯子がありA沢出合に7時30分到着。それからしばらくすると沢沿いのロープのない岩壁をフリーで5メートルほどだったか?登攀し、再び鎖の梯子を降りる…という場所にきた。小屋で注意をうけた場所だ。ここで思いのほか悪戦苦闘!沢に転落するかも…!と恐怖を味わう。なんとかへっぴり腰で鎖の梯子を降りた。基本的な登攀技術を身に付けなあかんなあ。

B沢出合からは沢を離れて、樹林帯の根の這った急登の連続。蒸し暑く、自分でも許し難い体臭が発散される。クタクタになって高天原峠に9時50分到着。温泉〜温泉〜と唸りながら下り、やがて平坦な道となり高天原の湿原地帯が目の前に広がった。

夏雲がぽっかりと浮かぶ青空を背景に、薬師岳や赤牛岳、水晶岳に囲まれた湿原に静かな時間が流れていた。幸せな気分でのんびり歩き、高天原山荘に11時到着。まだ誰も来ていないようでとても静かだ。2階のベランダに近い一番隅っこのスペースに案内された。

早速、温泉にむけて出かけた。沢沿いには男女それぞれ露天風呂があった。小さな湯舟で4日間の汗を流す。ビールを持ってこなかったことを激しく後悔した。それから沢で洗濯をし、小屋に戻ってテントを干し、薬師沢小屋で同宿だった人達とおしゃべりしてのんびり過ごした。夕食は、天ぷらやソバで豪華だった。夜は急激に冷え込んだが、満天の星空だった。自分はきっとまた高天原に来るだろう、と思うくらい素敵な場所だった。

薬師沢小屋

大東新道をゆく

秘湯中の秘湯です


■6日目 高天原山荘〜雲ノ平〜三俣山荘

温泉ですっかり疲れを癒し、本日も晴天のなか高天原山荘を5時30分出発。同宿の人達とお別れの言葉を交わす。テントもいいが小屋泊まりも、登山者との交流ができて楽しいな。

高天原峠を6時15分通過、急登だが調子よく足が上がる。やがて見晴しのよい奥スイス庭園に到着、コロナ観測所を過ぎて高台に出た。薬師岳、赤牛岳、水晶岳、黒部五郎岳…まるっとお見通しだ!「今日もいい天気だー!」と思わず声を上げたら、先着のオジサンに笑われた。南西の方向には白山も見える。空気が澄んでいて、クッキリとしているので近くに感じる。それにしても人が少ない。絶景を一人占めだ。


雲ノ平からの薬師岳

笠ヶ岳と黒部五郎岳

祖父岳に向けて雲ノ平をゆく

雲ノ平山荘に8時15分到着。日焼け止めを入念に塗り直し。こうも毎日天気がいいと、日焼け止めの消費量が凄い。毛穴にたっぷりつまっているに違い無い。テント場まで木道を歩く。猛暑のせいか高山植物はほとんど終わっていた。工事中のテント場はあまり快適ではなさそうだ。雨が降ると大変そう。工事のオジサンにあいさつしながら祖父岳へ登る。最後の急登で薬師沢で顔見知りになった美形カップルに遭遇。高天原から岩苔乗越経由で雲ノ平に向かうとのこと。「絶景でしたよ!」との言葉にペースを上げて、祖父岳に9時45分到着。

「どひゃーーー!!」北アルプスの中心で歓喜を叫ぶ。絶景絶景大絶景。槍穂高、裏銀座…もうここには書ききれないっすよ。360度回転してパノラマ写真を撮影していたら、オーマイガーッッ!メモリが無くなったぁ!せめて脳裏に焼きつけておこうと30分目を凝らしていた。このままここで暮らしたらきっと視力が2.0まで回復するに違い無い。鷲羽岳を正面に見据えながら、岩苔乗越に10時50分到着。

さて、いよいよ「黒部源流最初の1滴」を見つけるため谷に下る。え〜と、すでに足元を幾筋も水が流れているんですが。やがて大きな流れになり祖父岳への分岐を11時50分に通過、立派な石碑があった。そこにいたオジサンに「最初の1滴ってここですか?」とまぬけな質問。「もっと上の方だよ」とのお答え。ああ、やっぱりね。

カンカン照りの中、汗だくで最後の登り。三俣山荘に13時到着。ちょうど、顔見知りになった単独行のオニ−サンが鷲羽岳方面からやってきた。高天原から温泉沢を登り赤牛岳、鷲羽岳を通ってきたそうだ。テント場の受け付けに行くと、先に来ていたオジサンに「お姉さんテント?元気やなあ〜」と言われた。「そんなことないっすよ」と自慢したい気持ちを抑えてク−ルに答えた。衛星電話で家に2日ぶりに連絡。2日前は電話線が抜けていたらしい。なんやねんそれ。

お昼を食べに食堂に行くと、さっきの単独行のオニ−サンがいた。聞けば、こちらと同じく室堂からの出発で今日は双六山荘まで、そして槍ヶ岳〜蝶ヶ岳、最終的には徳本峠経由で上高地までいくという、超人だった。焼そばと生ビールを堪能してオニ−サンと別れた。

テント場は賑わっていたが、丁度いい場所を確保できた。真夜中に起き出して、山荘前の広場まで星を見に行った。最終日の明日も晴れの予報、下山するのがもったいない。

7日目は[立山〜新穂高温泉 縦走 Part4]に続く!


水晶岳

鷲羽岳

槍ヶ岳

●HOME● ●山行LIST●