鳳凰三山 南アルプス2004年9月18〜19日1泊2日

南アルプス初陣!宿泊拒否と悪天に泣く。雨女は誰だ!?
行程
1日目●夜叉神峠登山口〜南御室小屋
2日目●南御室小屋〜鳳凰三山〜青木鉱泉
                         
行動時間
1日目●5時間
2日目●8時間

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■1日目 夜叉神峠登山口〜南御室小屋

8月の盆以来、週末は雨が続いた。9月の3連休は北アルプス方面を計画していたが、携帯の山岳気象サイトをチェックすると、南アルプスの方がまだマシな感じ。家族と相談の結果、鳳凰三山に変更することにした。さて、この選択が吉と出るか凶と出るか?

前日の夜に車で出発。甲府駅前の駐車場に車をおいて、6時発のバスに乗り、夜叉神峠登山口に7時15分到着。関西からの南アルプスのアプローチはやはり大変だ。

テント泊のビスタ〜リ以外のメンバーは小屋泊まりなので、携帯で南御室小屋に電話した。すると、

「今日は予約で満員。宿泊できない。」

との返答。どうする!?遠路はるばる夜通しで車を飛ばし、登山口まで来たと言うのに、宿泊できないなんて!前日に予定を変更したからこんなハメになるのだ。※無計画なアホな悪い例ですね。懸命なる山屋の皆様にはありえない事でしょう。

協議の結果、とりあえず前進→天気も悪いし、気が乗らなかったら途中で敗退→小屋まで押しかけて泣きつく→ダメなら1人用テントで全員無理矢理泊まる というワケワカメな結論になり、渋る母親のケツを叩いて7時45分出発。

気が乗らない割にはハイペ−スなメンバー。夜叉神峠から白根三山が見えると気分が盛り上がる。ガスで蒸し暑い苺平への急登で母親がバテる。苺平到着11時45分、昼食にする。ここで再度作戦会議。

「テントの予定が、急に体調が悪くなって…、小屋に泊まりたいんです。助けてくださいっ!!」と、母親に演技指導をし、12時20分再出発。

南御室小屋12時45分到着。小屋前では『本日は満員です。この先の薬師岳小屋か、鳳凰小屋で宿泊してください。』と書かれた看板が宣戦布告。さらに、小屋からご主人と思われる男性が出てきて我々にトドメを刺す。「今日は予約がないと泊れないよ!」小屋前では同じ境遇の登山者たちが狼狽していた。それでも、受付に並ぶ登山者たち。果敢にも小屋に交渉するつもりだ。我々も後に続く。

テント場は小屋前にあり、樹林に囲まれた砂地の快適な場所だ。交渉は他メンバーに託してテントを設営にいった。設営完了したところで、母親が嬉々として「小屋に泊めてくれるって!」と報告にきた。ほっとひと安心。

教訓!山小屋は事前に予約の電話をいれるべし!予約のいらないところでも、連絡をいれておくと対応がちょっとだけ良くなることも。しかし、過剰な期待は禁物!

今回は初めて携帯ラジオを持参だ。天気予報をチェックすると明日も雨が降るそうだ。FMから流れる音楽を聞きながらゆっくりと過ごした。


■2日目 南御室小屋〜鳳凰三山〜青木鉱泉

そんなわけで、昨日は全然山を楽しんでない。充分に休息したので、めいっぱい縦走を楽しむぞ!と行きたい所だが天気が〜。

家族と泊まりで山に出かけると絶対雨に遇う。単独では、先月の6日間の北アルプスの縦走でも、パーフェクトな天候を体験したばかりなのに。もしや、メンバーの中に雨女がいるのでは!?疑心暗鬼になりながら6時出発、小屋からの急登を歩く。大きな岩がある場所から、紅葉が美しい樹林に囲まれた薬師岳小屋を通過、見晴しのよさそうな薬師岳頂上に到着。その後は観音岳。……ガスで真っ白な中、淡々とピークハント。ここから登山者が格段に多くなった。紅葉を狙って人気がある山なんだなあ、と実感。

お地蔵さんが幾つも並んでいる賽ノ河原にザックをおいて、オベリスクに向かう。岩場を登って行くと10人位のグループがロープのある場所まで登っていた。ここで順番待ち。下りてきたオバサンがふらついたので、咄嗟に体を支えてあげた。そのまま落ちたら数メートル滑落するところだ。「ありがとう!あなたは命の恩人よ!」と感謝された。

今度は我々が登っていき、ロープにぶらさがって、足場を探しても見当たらないので、あっさりそこで引き下がった。一瞬ガスが引いて、素晴らしい紅葉が見えた。

さあ、ここからは下るのみ。鳳凰小屋からドンドコ沢コースを選択。しかし、このドンドコ沢コース、木の根が張った急登ですべりやすいし、蒸し暑いし、長いし、想像以上に手強かった。途中で見た滝も記憶にない位だ。バスの時間が気になってのんびり歩けない。それでもなんとか砂防ダムの林道に到着、青木鉱泉までひとがんばり。

青木鉱泉に14時に到着。バタバタと温泉に入り、韮崎駅行きのバスに乗って、甲府駅まで電車で移動、無事に駐車場まで戻ってきた。あ〜、疲れた。甲府昭和I.Cに向かう車中で富士山が見えた。

<山の中はガス・雨・風→下山後は晴れ>これが最近の家族との、山行のパターンだ。しかし、3日後には甲府に再訪し、白根三山に突撃するビスタ〜リ。晴れるといいな。

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