白根三山 Part1 南アルプス2004年9月23〜26日3泊4日
北岳〜間ノ岳〜農鳥岳

国内第二の高峰をゆく!奇跡の山岳劇場!
行程
1日目●広河原〜白根御池小屋
2日目●白根御池小屋〜北岳〜北岳山荘テント場
3日目●北岳山荘テント場〜間ノ岳〜農鳥岳〜大門沢小屋
4日目●大門沢小屋〜奈良田
                         
行動時間
1日目●2時間10分
2日目●5時間25分
3日目●8時間30分
4日目●3時間

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■1日目 広河原〜白根御池小屋

平日の金曜日に振替休日を取り、4連休になった。4日間をフルに山で過ごすことにした。3日前にいた甲府に再び電車でやってきた。もう、こうなったら信州に引っ越した方がいいかも?駅に「Vie de France」があったのでパンを買っておく。パン好きのビスタ〜リ、パン屋を見ると入らずにはいられないのだ。11時発のバスに乗る。バスは夜叉神峠を過ぎるとさらに山奥に、クネクネと細い道をゆく。

広河原に13時到着。いまにも雨が降りそうな天気だ。今日は3時間の樹林歩きだから、まあいいか。登山届けを出して13時10分出発。吊り橋を渡って広河原山荘を通過、すぐに白根御池小屋の分岐から大樺沢と別れて急登が始まった。木で作られた梯子がいくつもあった。そのうちポツポツと雨が…。途中で2組の夫婦づれを抜かした。出だしからこの急登で不安になった。やがて、緩やかな登山道に変わり白根御池小屋に15時20分到着。あれっ、2時間で着いたやん。

無愛想なバイトのオニーサンに500円払い、白根御池のテント場に向かった。池というより、大きな水たまりという感じだ。2張りすでにテントがあった。やがて、こちらを覗き込むような角度で、ゴツゴツとした稜線が姿を現わした。「北岳だよ」と誰かが言っていた。

白根御池テント場

テント場から草スベリを仰ぐ

おおっ、北岳が燃えている!


■2日目 白根御池小屋〜北岳〜北岳山荘テント場

白根御池小屋テント場を5時35分出発。北岳は見えているので天気は期待できそうだ。いったん二俣まで下り、大樺沢沿いの右俣コースに行く。6時到着、二俣では立派な仮設のバイオトイレがあった。標高を上げるつれてガスが出て来た。それでも時折見えるバットレスを彩る紅葉が素晴らしい。それにしてもこちらのコースはまったく人がいない。白根御池小屋から出発した人はどうしたんだろう?

急坂に加えて梯子が出て来た。一段一段上がるのも苦しい。8時に八本歯のコルに出ると、北岳山荘、間ノ岳への稜線が見えた。山荘の東斜面の紅葉に目を見張った。西から吹き付ける強風に気を付けて山荘と北岳への分岐を過ぎ、頂上に向けて歩く。


黄金色のバットレス

大樺沢の紅葉

梯子の連続だあ!

北岳頂上9時10分到着。仙丈ヶ岳や、富士山の山頂だけがたまに見える。風が強く、雲の流れが速い。農鳥岳には黒い雲が覆いかぶさっていて、雨が降っている感じだ。天気が良ければ農鳥小屋まで行くことも予定していたが、北岳山荘で泊まることに決めた。しばらく経つと、肩ノ小屋方面から続々と白根御池小屋から出発した登山者が到着した。オジサン2人組が「明日は絶対に晴れるよ!」と、なぜか断言していた。結局1時間山頂にいて10時10分出発、北岳山荘に11時到着。

小屋の東側にテントを設営。ラーメンを食べてのんびりする。しばらくすると、白根御池小屋でテント泊をしていた単独のオニーサンも到着。そうこうしている内に雨が降ってきた。ラジオの天気予報では、雨で高速道路の速度規制がされているらしく、不安になる。FM FUJIの番組が面白くて、一人で笑っていたら気がまぎれた。寝る頃になって雨が一層強く降り、一時はテントの床下の一部に雨水が流れてプカプカしていた。山行前に自宅で、テントの床部分に開いた小さな穴を、リペアシールでふさいでおいてよかった…。耳せんをして目を閉じていたらいつのまにか眠りについた。

[白根三山 Part2]に続く!


八本歯のコルから北岳山荘

北岳から仙丈ヶ岳を見る

北岳を振り返る

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