燕岳 Part1 北アルプス2004年12月30〜2005年1月2日車中泊4泊4日

年越しを北アルプスで!全天候フルコース
行程
1日目●自宅〜松本
2日目●松本〜穂高駅〜中房温泉
3日目●中房温泉〜燕山荘
4日目●燕山荘〜燕岳〜燕山荘
5日目●燕山荘〜中房温泉
                         
行動時間
2日目●4時間
3日目●7時間
4日目●2時間
5日目●7時間

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■1日目 自宅〜松本

年末年始の臨時急行「ちくま」は予想外にも混雑していない。31日に大荒れの天気予報が出ているからなのか。今回は厳冬期の北アルプスといっても、燕山荘のツアーを利用するので、「なんとかなるさ」とタカをくくる。


■2日目 松本駅〜穂高駅〜中房温泉

定刻通り松本駅に到着したものの、接続の「ムーンライト信州」が車両故障でこない。結局、寒いコンコースで約2時間待って6時発の普通電車に乗り、6時半に穂高駅に到着。

改札をでると、登山届けを出してください、と言われたが燕山荘のツアーであると伝えたら、出さなくてもいい、とのことだった。一緒に電車を降りた3人でタクシーを相乗りして宮城ゲートに向かう。冬期は林道封鎖のため、車両通行できない。10分で到着、3070円を割勘する。ここから長い長い林道を約4時間かけて歩かなくてはならないのだ。雪は例年より少なくアスファルトが見えている所もあるくらいだ。車通れるやん、などと思ってはいけない。山屋なら黙ってここは歩くのだ。


中房温泉までスタート!

トンネルを幾つもくぐって

有明山が見えたぞ

7時10分出発。雪がちらついていたが、たまに青空が見える。風がなく穏やかだ。2回めの休憩で観音峠に8時40分到着、パンをひとつ食べた。その後、大きな発電所から急坂を登り切ったと思ったらいったん下りに。中房温泉までの距離はご親切に一定の間隔で看板が出ている。看板をにらみながら封鎖されている有明荘に到着。もうすぐだあ、と心軽く歩き出すも最後の急坂に汗をかきながら、11時に中房温泉に到着。


歩いて来た林道を振り返る

有明荘まで来たらもうすぐ

中房温泉到着!

3人部屋に案内される。部屋にはこたつ、ストーブ、テレビ完備だ。テレビでは11月におきた奈良の小学生殺害事件の容疑者の家宅捜索の速報をやっていて驚いた。気を取り直して温泉に入る事にする。小さな浴槽の露天風呂と、脱衣場の階段を降りると同じ大きさの浴槽がある内風呂。水道は使用不可なので、浴槽のお湯をかぶった。

部屋に戻ってうたた寝していると、同室の方が到着。いずれも単独でツアーに参加の同志だ。再び宿の周りに色々な温泉があるのでぶらぶらする。温泉だけを目当てにくる人も多いせいか、露天風呂やうたせ湯、蒸し風呂などバラエティ豊かだ。なぜか露天の温泉プールもあった。ご丁寧にコースロープまで張っている。足湯で大阪から来た方と夕食までおしゃべりした。20時頃就寝。


部屋にはこたつもあり

雪見の露天風呂や〜

外にあった月見の湯


■3日目 中房温泉〜燕山荘

いよいよ、本日は合戦尾根を登る。登山口に7時に約40名が集合した。準備体操をして7時20分出発。

やはり初めてより、以前に登ったことのある道を歩くのはラクに感じる。合戦小屋までは夏より疲れなかった。あの時は食あたりで下痢してたんだっけ。ベンチごとに休憩をはさむが、あまり長く時間はとらなかった。汗をかかないように、ゆっくりと歩きながらも立ち休憩をはさむことで、体温の低下を防ぐ。


登山口に参加者が集合

第1ベンチより

第2ベンチよりアイゼン装着

合戦小屋から上は森林限界で遮るものがなく、風雪が容赦なく襲いかかってきた。夏道の左側の尾根を直登していく。さらけだしている頬骨あたりが痛くなてきた。ネックゲーターを頬まで覆っているとサングラスが息で曇る。ただでさえ吹雪で視界が悪いのに、これでは前が見えない。何度かトレースを外して、ズボッと足を深く潜らせた。おまけにグローブもインナーが引っ掛かってちゃんとはまっていない。イライライラ〜。凍傷にでもなったらメーカーを訴えてやる!と写真を撮るためにグローブを外した自分を棚に上げて、前を歩く人に遅れないように付いて行く。5メートルも離れると見えなくなる有様だ。突風に立ち止まり少しづつ登ってようやく燕山荘の横に出てきた。ぐるっと小屋の周りのトレースをたどり、玄関に到着。約7時間かけて14時30分頃。


徐々に勾配が…

合戦小屋から厳しくなります

ムムム〜風がすごいぞ!

玄関前で吹雪の中、素手でアイゼンを外しているうちに、とんでもなく手が痛くなってきた。玄関に入っても直らない。あわてて靴を脱いだりして手を動かしている内に直った(反省)。頬も暖かくなってくるうちに、痛みは無くなり安心した。

その後は色々な方とおしゃべりしたり、テレビをみたりして過ごし、2つ玉の低気圧が速やかに立ち去ることを祈りつつ22時頃就寝。

4日目は[燕岳 Part2]に続く!


3人部屋でふかふか布団!

山荘前広場からは何も見えず

テントを張るつわもの達!

夕食はハンバーグだ!

外は吹雪だが中は熱気ムンムン

年越しソバをいただき!

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