霊仙山 鈴鹿山系2005年4月9日日帰り

足の踏み場に困るほどの福寿草のお花畑!
行動時間
日帰り●8時間

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■日帰り 醒ヶ井養鱒場バス停〜汗ふき峠〜経塚山〜霊仙山〜西南尾根〜落合〜汗ふき峠〜醒ヶ井養鱒場バス停

ちょうど1年前にも霊仙山に登った。西南尾根の斜面をうめ尽くす福寿草が忘れられず、今年も出かけることにした。1年前はサイトの開設はしていなかったので、写真におさめる事を意識せずに登っていた。なので今年は写真を撮る気まんまんで出かけた。

今回はJR醒ヶ井駅までは電車で行き、駅からタクシーで登山口まで乗り付けようと目論んでいた。今までに数々の手強い林道を制覇してきた私だが、やはり林道は歩いていてあまり楽しいものではない。ちょうど同じ電車を降りた、登山装備のご夫婦に声をかけて、相乗りでタクシーに乗車。

そしたら、なんと養鱒場バス停のすぐ先までしか、タクシーは行けないとのこと。さっきから何台も林道を一般車がばんばん入っていっているのに……!!「役場に電話で聞いたら、ここまでしかタクシーは行けないと言っていたよ」とご夫婦がにこやかに出発。ああ、なんて爽やかなんだ。しかたなく、8時35分出発。


右奥が登山口。階段ではありません。

丁寧な手書きの道標。何か安心しますね。

特筆すべきことがない退屈な林道を、何台も車に追い越されながら、9時15分登山口に到着。そこから山道に入ると、すぐに売店のある休憩所を過ぎて、汗ふき峠に9時40分到着。しかし、汗をかくのはここからだと後で思い知る。本日は全国的に行楽日和。雲ひとつない青空を見上げながら登る。久しぶりに大汗をかいた。見晴台に10時10分到着。琵琶湖と冠雪の金糞岳が見える。桜餅をぱくり。ちょうど友だちからのメールが着信。燕を見たよ、という春らしい内容だった。一瞬、燕が燕岳に見えた私って…。


花見登山らしく、桜餅です。

これはミヤマカタバミですよね?

10時25分に再出発。ここからは岩場の急登だということは分かっているので、ゆっくり進む。急登を過ぎると突然視界が広がる。カレンフェルトが点在している、なだらかな笹の台地から涼しい風が吹きつけた。思わず声を上げる。お虎ヶ池を過ぎて、ゆるやかにアップダウンを繰り返す。途中の岩場で早くも福寿草を見つけた。登山道は雪どけでドロドロかと思いきや、しっかり乾いていて歩きやすい。


お虎ヶ池。小さな池です。

山頂までの道の残雪。まぶしい!

経塚山に到着。伊吹山はもちろん、白山、恵那山、御嶽山、南アルプスまで見えた。そこから山頂までは雪が残っていた。途中で間違えて、最高峰へ登ってしまった。時間はたっぷりあるので、三角点のある山頂にも行くことにした。山頂に11時40分着。南斜面に少しだけ福寿草が咲いている。たくさんの登山者が御池岳を眺めながら昼食をとっていた。12時10分西南尾根に向けて出発。


伊吹山の奥の白山、見えます?

左が三角点のある山頂。最高点は別です。

最高峰でも、たくさんの登山者が休憩をしていた。石灰岩の岩場を歩き、12時40分南霊山を通過すると、福寿草のお花畑。昨年は主に、北斜面に群生していたのだが、今日は南の斜面や登山道にまでたくさん咲いている。昨年は少し時期が遅かったようだ。今年はばっちり、なのか。足の踏み場に気を付けながら歩く。

反対方向から大団体がやってきた。40人は越えていたと思う。ああ!おばちゃん、花踏まないようにね!たくさん写真に収めて大満足、近江展望台に13時45分到着。1時間かけて西南尾根を歩いたことになる。


登山者が列をなす西南尾根。

福寿草が群生しています。

踏まないように進みます。

御池岳・藤原岳が目の前に!

そこからの下りの道にはミスミソウが群生していた。笹峠着14時15分。台風の影響か、倒木が多い。杉林を下り、分岐を赤テープに従って左に曲がるが、すぐにおかしいことに気が付く。地図とコンパスで調べると明らかに方向が違う。元の道を引き返した。あの赤テープは何だったのだろう?よく踏まれた道をぐんぐん下り、落合の集落に14時50分到着。


ミスミソウも沢山咲いていました。

林道は疲れた足にこたえます。

ここまでずいぶん下ってきたが、汗ふき峠に向けてまた登りかえさないといけない。車道をしばらく歩き、すぐにまた登山道に入り、沢沿いに登って行く。山頂や西南尾根ですれ違った、見覚えのある人達とすれ違うことになる。かなり疲れていたので、汗ふき峠までの登りはこたえた。汗ふき峠で文字どおり汗をふいて、登山口に15時30分到着。ああ、疲れた〜。近江展望台からほとんど休憩していない。チョコレートを食べて最後の燃料補給。

車が土埃を巻き上げながら何台も帰宅する中、林道を黙々と歩いた。あまり車を避け過ぎると、スピードを上げて追い抜いていく。ムカついたのでわざと避けずに歩いて、車を徐行させた(とはいっても、ちゃんと道の端を歩いていましたよ!)。16時40分、醒ヶ井養鱒場バス停に到着。久々の8時間行動だ。晴天の中のお花畑に出会えたことに大満足。17時58分のバスに乗って帰った。


やっと到着!養鱒場バス停

お煎餅「醒井餅」と米原特産赤かぶ漬

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