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■1日目 自宅〜扇沢〜爺ヶ岳〜種池山荘テント場
8月のテント泊縦走に味を占めた我が母。秋にもういっちょ北アルプスでテント泊がしたい!と言ってきた。ここにもテント泊にハマった山女がひとり。山サイト管理人としては格好のネタができる。ということは絶対に言わないで、それじゃあ、8月の後立山縦走で、大雨で泣く泣くあきらめた種池から針ノ木岳のコースを歩きたいので、一緒に行こうということで決定。
しかし過去の実績からいくと、家族との登山では、晴れの予報も雷雨になるという恐ろしい事態も発生している。そして、やっぱり出たーー!! 3連休は雨の予報。しかも台風までくる始末。どうする?やめとく?と母親の顔色をうかがうと、登る気満々。とりあえず扇沢まで行き、天候が悪くなれば即刻中止することにして、車で一路、扇沢へ。
梓川SAあたりから北アルプスの山並が我々を歓迎してくれている。・・・なんで?雨じゃないの??狐につままれたような気分だ。今までの経験から、手放しで喜べなくなってしまった我々。登山口に一歩足を踏み入れたとたん、大雨が降るかもしれないから、今のうちにこの爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳の勇姿を目に焼き付けときや、と母親に言って、扇沢の無料駐車場に7時ちょうどに到着。
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無料駐車場はガラガラでした |
登山口です。3日間の縦走のスタートです |
おにぎりを食べて支度をして、7時30分に駐車場を出発。登山口まで車道を10分ほど戻る。柏原新道の登山口にある駐車場はいっぱいだった。登山届けを出して出発。とにかく母親の体力を考慮して、ゆっくりと登ることにする。ここではりきって全力を出されては明日に響く。勝負は明日の縦走なのだ。リーダー(誰も認めちゃいないが)としては、とにかく最後まで全員無事に完走させなければ、というのが命題としてあるので、一人歩きとは違うプレッシャーを感じる。
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アンビリーバボー。針ノ木岳と扇沢がくっきり |
ケルンにてひと休み |
柏原新道は非常に整備されていて歩きやすい。ありがたいことだ。単調な登山道に飽きないように、「ケルン」だの「石畳」だの、各所の道の特徴をネームプレートで示している。先月、雷雨の中、半泣きで下山したのが懐かしい。本日は晴天なり、平和なもんだ。紅葉は残念ながら、あまり進んでいなかった。あれって、赤沢岳?岩小屋沢岳?と同定しながら登っていく。
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とても歩きやすい柏原新道。助かります |
紅葉は3割りの色付きでした |
そんなピースフルな柏原新道で、唯一緊張する崩落危険箇所を通過。なんでそんな怖がってんの?といいたげに、笑いながら普通に歩いてくる母親。大雨の時の状況を見せつけてやりたい。いや、そんな状況下でここは2度と歩きたくないのだが。11時40分、種池山荘に到着。テント場に行くと1張りしかない。雨の予報でキャンセルが多かったのではないだろうか。結局、この日は3張り増えただけだった。
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崩落危険箇所。注意書きの看板があります |
待望の種池山荘。お腹すいています |
軽食をとって、爺ヶ岳へピストン。しかし、この時間になるとさすがに雲が湧いてしまい、真っ白な世界に。鹿島槍ヶ岳の勇姿をぜひ見てもらいたかったのだが・・・。雲の切れ間から見えた冷池山荘を「あー!あれ!あれ!あれが冷池山荘!!」とせめて紹介しておいた。1時間で到着後、お湯を沸かしてまったり昼食タイム。ガスに包まれているものの、日射しがジリジリと肌に突き刺さる。秋どころか夏山だ。夕立ちがあるんじゃないの〜?と冗談にもならないことを言ってテント場に戻る。
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一瞬ガスが引いたところを撮影 |
爺ヶ岳への登りも歩きやすい道です |
母親と妹の食料を見ると沢山持ってきている。これでも足りないんじゃないかと相談している。一体どれだけ食べるんだか。夕食のナポリタン・スパゲティの具が無かったから卵をもらった。ゆで卵まで持ってきているとは。こんな時、同行者がいるとありがたい。
夜は比較的暖かく、夏用のシュラフでもよく眠れた。この季節はシュラフを冬用にしようかどうしようか迷うが助かった。
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これまたガラガラのテント場。貸切状態 |
なつかしいナポリタンの味 |
2日目は[爺ヶ岳〜針ノ木岳 Part2]に続く!
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