爺ヶ岳〜針ノ木岳 Part2 北アルプス2005年9月23〜25日2泊3日

夏の宿題の残り・後立山を線でつなごう!
行程
1日目●自宅〜扇沢〜爺ヶ岳〜種池山荘テント場
2日目●テント場〜針ノ木岳〜針ノ木小屋テント場
3日目●テント場〜扇沢
                         
行動時間
1日目●6時間
2日目●8時間35分
3日目●5時間15分

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■2日目 テント場〜岩小屋沢岳〜スバリ岳〜針ノ木岳〜針ノ木小屋テント場

テントから出ると曇天で薄暗い。あ〜あ〜、やっぱり天気が悪くなるのか、とあきらめモードに。この季節、天候が悪くなると最悪、気象遭難の可能性もあるので、敗退覚悟で5時40分に出発。しばらく樹林の中の登りが続く。そうこうしている内にサーッとガスが流れて、朝日を背に鹿島槍ヶ岳のシルエットが見えた。

種池山荘と爺ヶ岳。晴れるの?晴れないの? 鹿島槍ヶ岳の美しいシルエット

そして、右側に「あらっ!?あなたそんなに近くにいたの!?」という感じで、劔岳と立山三山が現れた。「うわぁ!見えたよ!!」と一同騒然。レインウエアを脱ぎ捨てたのは言うまでもない。


どかーん!と立山三山と剱岳が登場

稜線に出ると痩せた尾根が続いた。道端に花束が置いてあるので、最近滑落事故があったのだろう。景色は立ち止まって見るようにいい、足元に集中して歩いていく。数カ所の岩場を越えて岩小屋沢岳に到着。「本当に剱岳って大きい岩山やなあ。」色々な山から剱岳を見たが、ここからの剱岳が一番大きく迫力があった。剱岳本峰を登っている時は、その大きさを意外と感じないものだ。

岩小屋沢岳に向けて登っています 岩小屋沢岳。剱岳・立山を堪能
岩小屋沢岳より、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳を見る

南に本日のコース、遥かなる針ノ木岳への稜線を見ながら、稼いだ高度をいったん下げる。7時45分、新越山荘に到着。トイレを借りるために中にお邪魔すると、バイトの方が明るく応対してくれた。トイレは掃除を終えたばかりで、消毒液の強烈な臭いで閉口した。玄関先に大きなゴミ箱があり、「地元や高速道路のSAで捨てて帰るなら、ここに置いていってください」というような事が書かれていた。これには驚いた。8時15分、再出発。

今度は下ることなく、お次のピークである鳴沢岳まで一気に登り、8時55分着。山頂に立つと強風で一気に汗が冷える。さっきまで白い世界だったが、しばらくすると雲が流れて、またまた大展望のお出まし。うーん、昨日から恐いくらいツイているな。

こんな感じで右に大展望が広がります 鳴沢岳。しつこいようですが剱岳・立山

お次の赤沢岳までいったん下って登り返し。「あれだけがんばって登ったのに、下るんかい!?」縦走によくある、苦労の瞬殺パターンだ。このパターンに慣れてきたようで、下っても誰もぶーぶー文句をたれない。よしよし。

赤沢岳に9時55分着。思ったより皆、快調に足が進んでいるのでリーダー(誰も認めちゃいない)はひと安心。またここでも白い世界だったので「あ〜、また晴れないかな〜。」この声が天に届いたのか、サ−ッとガスが引いて大展望が。

中間地点の赤沢岳。順調です 歩いている間はガスってます

さて、この赤沢岳からスバリ岳ヘの登り返しが今日の大一番だ。赤沢岳をあとに、アップダウンを繰り返している途中で雲が流れて、スバリ岳の巨大な山容が現れた。なんかほぼ垂直に、山頂付近にスイッチバック状の登山道がへばりついているように見えている。先週の空木岳の登りみたいだったらどうしよう、と気弱になる。

意外に大きくかっこいいスバリ岳 アップダウンを黙々とこなしています

そんな中、遥か右下の谷間にペンキが見えた。――いや、この北アルプスの奥地にペンキなんかあるわけない。ナチュラルカラーの中に、不自然に鮮やかな色を発している黒部湖が出現。

「黒部湖や!これさえ見れたらもういいわ!!」

と母親絶叫。実は針ノ木岳には登ったことがあるこのお方、針ノ木岳から見た黒部湖が忘れられなかったらしい。もうええわって、ここで死なれて担いで歩くこっちの身になってくれ。ますます急になるスバリ岳への登りで、呼吸が荒くなる母親がそのまま昇天しないように、今まで以上にこまめに休憩を挟む。山頂直下で雷鳥が現れ道案内よろしく、先頭をきってちょこちょこと歩いていたのだが、あまりにも我々がスローペースで呆れたのか、ぷいっと登山道脇にそれていった。

エメラルドグリーンの黒部湖 黒部湖を見て疲労回復!

見た目ほど苦しむことなく、11時55分、真っ白で眺望のないスバリ岳到着。・・・ここで、まさかまた・・・?そう、そのまさかで、お湯を沸かして休憩していると、また青空が見え、立山と黒部湖の最強コンビが現れた。それは一瞬で、これ以降は景色を見ることはできなかった。でも、十二分に景色を堪能した我々は満足して、最後のピークの針ノ木岳に向かった。

13時15分、針ノ木岳に到着。母親がハイテンションで、他の登山者にやたらと話しかける。見ているこっちが恥ずかしいくらいだ。何ごともなく無事ここまでこれて、リーダー(誰も認めちゃいない)としては感無量なのだが。針ノ木小屋への下りで以上に長く感じ、14時15分、やっと本日の行動は終了。

針ノ木岳に到着〜。お疲れさまでした 針ノ木小屋のテント場もガラガラでした

小屋にテントの受付にいくと、今日は空いているから、どこに張ってもいいと言われる。そして「ビールください」と言う前に、「ビール売り切れてますから。」と切り捨てられた。もう、みごとにバッサリと。一瞬気が遠くなった。このまま扇沢に下ってやろうかと思ったくらいだ。

その夜は小雨が降り、相変わらず暖かい夜を過ごした。

3日目は[爺ヶ岳〜針ノ木岳 Part3]に続く!


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