硫黄岳〜双子池 Part1 八ヶ岳2005年10月8〜10日車中泊3泊4日

山仲間が待つ双子池への道のりは、遠くて険しい道だった・・・
行程
1日目●自宅〜塩尻
2日目●塩尻〜美濃戸口〜硫黄岳〜オーレン小屋
3日目●オーレン小屋〜東天狗岳〜にゅう〜麦草峠〜雨池〜双子池
3日目●双子池テント場〜双子山〜大河原峠
                         
行動時間
2日目●5時間40分
3日目●9時間50分
4日目●1時間

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■はじめに

年末年始を除くと、今年度の信州行きが最後になるかもしれない体育の日の3連休。色々予定は考えていたのだが、たけさんの掲示板でぜいぜいさんから、双子池に私も来ないかと誘われた。ロビンさんmixxさんも行くという事で、面白そうだから行ってみることにした。

気楽にそう返事したものの、顔を知らないネット上だけのおつき合いの方々に会うことの不安が、日にちが迫るにつれて大きくなってきた。しかも肝心の天気はあまりよくないと予報が告げている。この連休の八ヶ岳、一体どんな出来事が待ち受けているのだろう?いつもよりも大きな期待と不安を抱えて、大阪から「ちくま」に乗りこんだ。


■2日目 美濃戸口〜赤岳鉱泉〜硫黄岳〜オーレン小屋

茅野駅からのバスは単独の男性と私の2人きり。7時に美濃戸口に到着すると、あいにくの曇り空で「渋ノ湯か麦草峠行きのバスに乗ればよかったかなぁ」と早くも弱気になる。本日はオーレン小屋が目的地なので、比較的行動時間が短いのが救いだ。7時25分出発。

塩尻駅にて。ここでは晴れていましたが ひたすら林道を歩く。寂しいぃ〜

前にも後ろにも人影なし。ひとりっきりの寂しい林道をひたすら歩き、やがて北沢沿いの登山道となる。この辺りで人とすれ違うようになる。この人たちは連休を前に登ってきて今日下山するのか、いいなぁと思いながら歩いていると、とうとう雨がパラついてきた。周辺に人気のない寂しい赤岳鉱泉に10時10分到着。


北沢では紅葉がきれいでした
北沢沿いの歩きやすい道
写真映えする紅葉は意外と少ない 連休なのに赤岳鉱泉はひっそり

休憩をしていると風が出てきた。やばいなぁ、稜線上は風が吹き荒れているに違いない。まったく気持ちが盛り上がらないまま、小屋前から赤岩の頭へと続く樹林の急登にとりつく。樹林に入ったとたん、昼とは思えない暗さに気が滅入り、引き返したくなった。シラビソをはじめとする針葉樹が風を受けて、うなり声を上げていた。

ふと前を見ると、黒い獣が登山道に佇んでいて、こちらをジッと見ている。「まさか・・・熊・・・?」よく見えないので、近付いて確かめようとする自分を制して、その黒い獣の視界から消える所まで、後ずさりをした。前進するべきか、赤岳鉱泉まで戻るか。手足が細いので熊ではないだろう。でもいまいち自信がない。ものすごく葛藤した末、前進することに。そーっと覗いてみると、黒い獣はいなくなっていたので、すばやく通り過ぎる事にした。そいつは樹林の中からジーッとこっちを見ているのがわかった。

熊鈴を振り振り早足で登っていくと、先行のグループが見えた。ほっと安心する小心者。稜線まであと少し、という所で休憩。地図を見ていると「カモシカ棲息地」の文字。「あー!なーんだ!さっきのはカモシカかあ!なんか手足が細いと思ったんだよなぁ〜!」ひと安心したところで赤岩の頭に到着。ここからオーレン小屋へ下る分岐もあるが、何を考えていたのか、硫黄岳に行くことにした。

強風で休憩もしていられません 強風でブレブレ!なんとか撮影

山頂直下でまた別のグループを追い越して、硫黄岳山頂に12時ちょうど到着。強風の中、小さな避難小屋の前で風を避けて休憩。山頂から夏沢峠に向かう下りの道で風は一層強くなった。ガスでまったく見えないが、右側にあるはずの爆裂火口に恐怖を感じながら、吹き飛ばされないように、慎重に下っていく。新田次郎の「孤高の人」の中で、加藤文太郎が硫黄岳で強風と悪戦苦闘している描写が、頭をかすめた。

暴風との葛藤を30分ほど続けると、岩稜帯から樹林帯に入った。針葉樹が防風の役目を果たしてくれ、信じられないほど穏やかになった。そこからすぐに、ヒュッテ夏沢とやまびこ荘が建つ夏沢峠を通過、緩やかに下っていき、オーレン小屋に13時5分到着。

暴風が嘘のように無くなる。樹林帯good job !! 2軒も山小屋がある夏沢峠

小屋前でテントにするかどうか悩んでいるうちに、雨が本降りになった。小屋に入って、薪ストーブの前でビールを飲んで休憩をさせてもらっている内に、冷たい雨の中、テント泊するのがバカバカしくなってきた。そう思った瞬間、素泊まりの手続きをしに受付に向かった。今日の自分の行動の無謀さに自己嫌悪に陥っていたが、暖かなオーレン小屋と小屋の人たちに癒された。

ここで、オーレン小屋を探検。薪ストーブのある広間の隅に自炊スペースがあり、自炊でも暖かく食事をすることができる。お風呂とトイレは別棟になっており、非常にきれいで驚いた。テント場はスノコ常備で、雨さえ降っていなければ快適であることは間違いない。小屋前に「オーレン強清水(こわしみず)」という水場があり、この水は美味しかった。

薪ストーブがある広間。暖かい! 相部屋です。個室もあるようです
2階から撮影。向こう側にテン場があります オーレン強清水。とても美味しい水でした
テント場。今回は根性なしでパス・・・ ネパールの赤いそばって・・・?
お風呂のある小屋に泊まったのは久々 ストーブの上の使い込まれたやかん

2日目は[硫黄岳〜双子池 Part2]に続く!


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