七曲滝・百間滝 六甲山系2006年1月9日日帰り

2006年の登りぞめ・記録的な寒い冬に六甲山の名瀑も凍る
行動時間
日帰り●6時間

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■日帰り 神鉄有馬温泉駅〜紅葉谷〜七曲滝〜百間滝〜極楽茶屋跡〜西おたふく山〜五助堰堤〜住吉駅

今冬の寒さは記録的で、それは六甲山においても例外ではない。市内は晴れていても家から六甲山を見ると、薄暗い雲がかかっていて、雪が降っているのが一目瞭然だ。毎年1月ぐらいに寒波がやってくると、氷結した裏六甲の滝の写真が、新聞紙上を飾る。それが今冬は、そのニュースが12月中旬には出ていた。この十数年に一度のチャンスを逃してはならじ、とかなり期待して出かける。

神戸電鉄有馬温泉駅に9時40分ごろ到着。温泉街を抜け、ロープウエイ駅の前を過ぎて紅葉谷へと入る。駐車スペースには車が多かった。多くの人が滝を目指しているに違いない。すでにこの辺りでうっすらと積雪している。湯槽谷との分岐で6本爪アイゼンを着けた。所々、土や岩が露出しているのでガリガリとした感触。あまり気持ちのいいものではない。


駐車スペースですでに積雪が…

ツアーも組まれる人気のコースです

七曲滝への分岐に入るとすぐに道が分かれるが、どちらに行ってもすぐに合流する。左の道を選ぶ。道は細くなり歩き難いので、アイゼンを引っ掛けて転ばぬように慎重に歩く。沢に出合うと、すぐ先に多くの人々。ツアー団体御一行だ。御一行の視線はもちろん七曲滝にそそがれていた。落差約20メートルの滝はみごとに氷結していた。


自然の造形美!

真下から見上げています。氷の落下に注意!

鋭く尖った氷のナイフが幾重にも重なってぶら下がっているように見える。私がここに滞在している間に一度、氷柱がガシャーンと落下してきたので、滝の下にいると危険だ。上を見上げて立っていたら、氷の塊が顔面直撃、などという事態にならぬよう、写真を撮ったら早々に引き上げた。


細い道に氷の壁!デンジャラス

紅葉谷と百間滝への分岐。要アイゼン!

充分堪能した後、氷の張り出した沢側の道を戻り、紅葉谷の道を登る。百間滝への分岐に入ると、細く、片側が切れ落ちた道を慎重に辿り、谷まで下降する。七曲滝と較べると、百間滝はさほど凍結していないように感じたが、帰宅後、昨年の2月の写真と較べてみたら、かなり凍結しているのが分かった。


百間滝。こちらもきれいに氷結していました

極楽茶屋跡までもうすぐ。かなり疲れた

もときた道を登り、また紅葉谷に戻り、さらに黙々と歩いて極楽茶屋跡の裏手でお昼にした。極楽茶屋跡からは、縦走路を経て西おたふく山から住吉谷を下る道を選んだ。やはり、表六甲側に入ると雪はないが、日陰に少し残っていた。薄暗い登山道ではほとんど人と会うこともなく無気味なくらいだ。さっきから山頂近くをヘリが旋回しているのも気になった。五助堰堤からは石切道から下りてきた人達がいて安心した。

御影方面に帰ってきたならケーキ屋に立ち寄ることを忘れてはならない。この日は山手幹線沿いの「ダニエル」に行った。そんなこんなでJR住吉駅に到着したのは16時、新年早々よく歩いた。


表六甲の中腹あたり。南側は雪が少ない

帰宅後はダニエルのケーキで至福のひととき

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