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■日帰り バス停〜十八神社〜額井岳〜戒場山
乗るはずだった三峰山(みうねやま)への直通バス「霧氷号」が出発した後の、閑散とした榛原駅のバス停で、空白の目立つ時刻表を眺めながら、気持ちの半分はもう帰りの電車に乗っていた。山登りの恰好をした私を見て、バスの運転手さん数名が「じゃあ、額井岳(ぬかいだけ)に行ったらどうですか?」と薦めてきて、おまけにこのマヌケな登山者のために、イラストマップまで持ってきてくれた。一週間後には赤岳に行くことが決まっていたし、トレーニングだと自分に言い聞かせて、数年ぶりに額井岳に足を踏み入れることにする。
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イラストマップのお陰で迷わず行けます |
で、一気に山頂に到着! |
額井岳は「大和富士」と称されていて、その名の通り富士山のように裾野がきれいにのびた形をしている。駅から15分ほどでバス停に到着、そこから十八神社に向けて住宅街を歩く。十八神社からは杉林の登山道となる。暗くて無気味なので飛ばしていたら、案の定へろへろになった。急坂を一気に登ると山頂に到着。バス停から約1時間で着いた。
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台高や大峰の山並みがきれいです |
で、一気に戒長寺に下山! |
山頂からは大台ケ原から大峰山系、高見山までしっかりと見えた。本来、行く予定だった三峰山はどれだかわからなかった。コンビニで買ってきた「ミニ恵方巻き」を今年の恵方である南南東を向いてかぶりついた。
額井岳の山頂からお隣の戒場山に向けて、いったん大きく下る。粘土質の急斜面に何度か足を取られながら下り、戒場峠を経て戒場山に到着すると、大勢の登山者で賑わっていた。樹林に囲まれた見通しの悪い山頂なので、あっさりとスルーしてしばらく下ると、きれいな形をした額井岳を見られる場所に出た。
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戒長寺から見た額井岳・端正な双耳峰 |
とうがらしの無人販売 |
そこからあっさりと登山道が終わり、戒長寺の裏手に出てくる。ここにはイチョウとホウノキの大木があり、秋に訪れるといいだろう。戒長寺からは棚田の中の舗装路を歩く。しばらくのほほんとした田園風景を楽しんだら、山部赤人の墓と伝えられている場所に着く。ここから見る戒場山と棚田の風景はきれいだ。
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山部赤人の墓周辺から見た戒場山 |
これが山部赤人の墓と言われています |
棚田を下り集落を抜けて住宅街に出てくるとバス停に到着。残念ながら雪は踏めなかったが数年前の記憶も蘇って楽しい山旅となった。
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