伊吹山 滋賀県湖北2006年3月26日日帰り

花を求めて遠路はるばるやってきた個性派トリオと春を探す
行動時間
日帰り●7時間30分

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■日帰り 伊吹山登山口〜伊吹山〜往路を下る

寒々しい空気に包まれている近江長岡駅に7時23分、上下線が同時にすべりこんだ。改札に向かうとコンコースに明るい笑い声が響き渡る。その笑い声の主はぜいぜいさんとやまねこさんだ。やまねこさんとは初対面だが、ほっとさせる穏やかな笑顔の持ち主で、なんだか初めての気がしない。駅前で既に到着していたわっきーさんの車に同乗させていただき、いざ伊吹山登山口に向かう。

ゴンドラさんろく駅の前に駐車して、いったん車道を下って登山口へと向かう。トイレは立派な造りできれいだった。「ビスタ〜リさん、本名何だったっけ!?わっきーさん、一緒に名前書いといて〜!」ぜいぜいさんと珍妙なやりとりをして、わっきーさんに代表して登山届けを記入してもらい、8時に登山口出発。


関東からやってきたそうそうたる顔ぶれ

三合目。地面が半分見えていますね

三合目までは登山道、スキー場、林道歩きで、はっきりいって山を歩いている感じはしない。遠路はるばる来ていただいたのに、目的の花すら見つからなかったら、関西の山の評価が下がってしまう、と密かに焦っていると、林道わきに白い小さなセツブンソウが!!「わーい」と群がる一同。

セツブンソウは初めて見たのだが、意外と小さく、その透けた薄い花びらがはかなく可憐だった。もちろん、初めて見られてうれしかったのだが、ぜいぜいさんの喜ぶ姿を見られてうれしかった。コンパクトデジカメではその繊細な姿をとらえる事は難しく、当然こっちの方がきれいに撮れている。


セツブンソウ。初めて見たぞ

急登でも舌好調な方々

三合目からはさらにスキー場を登り、五合目からは急登になる。ここからは雪の上を歩いたり、夏道を歩いたり、を繰り返した。ぜいぜいさんが終始笑いながら、いや後ろを歩く方に笑わされながら歩いている。どんな肺活量やねん。


冬なら後ろの斜面を直登

山頂。狭いお堂が避難小屋として開放

八合目からはほぼ垂直に見える雪のルートを横目に見ながら夏道を歩き、山頂に11時35分到着。トイレは閉鎖中で、小さな避難小屋は満員だった。今日は随分ましだが、風が強い日などはこんな所いてられない。北側に目を転ずれば、金糞岳、冠山、能郷白山の真っ白な山並みが堂々と連なっていた。琵琶湖もうっすらと見えているし、快晴ではないが上出来だ。


北陸の山々。いつか冬に行きたいな

ランチ中。ツェルトかぶると暖かいよ

お昼を食べ終わって12時40分に下山開始。元来た同じ道をずずずいーっと下だるだけだ。登りの時にはなぜか見つけられなかったネコノメソウやスハマソウを発見、またまたぜいぜいさんが大喜びしたのであった。15時30分、登山口到着。そのまま近江長岡駅まで送ってもらい、みなさんとお別れ。ホームで電車を待っていると朝よりも暖かく、すっかり春の気配が漂っていた。


さあさあ下りまっせ。琵琶湖がうっすらと

近江長岡駅から伊吹山が見送ってくれました

装備は、今回は念のためにピッケル持参。結局、登りではアイゼンさえいらなかった。下りは雪が溶けてアイゼンが効かなかった。しかし、ここは関西地方といえども、日本海側の気象の影響を受ける豪雪地帯なので、冬期は12本爪アイゼンとピッケルは必携。

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