大菩薩嶺 大菩薩山塊2006年4月1日日帰り

エイプリルフールに集った愛すべき山バカたち!春の大菩薩まつり
行動時間
日帰り●8時間

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■前夜祭 ロビン邸

4月の出張にかこつけて関東の山に登るのが、ここ3年恒例となってきた。2004年は丹沢、2005年は奥高尾縦走。いずれも単独だった。それが今年は、ロビンさんの家で、まだ会って30分も経っていないのに初対面のサンタさんオーロラさんと3人で餃子の具を皮に包んでいた。高尾山でひとり、なめこ汁をすすっていた私が、だ。

その後、たけさん、えっちゃん、しまちゃん、まきくまさんが次々とやってきて、宴は深夜1時まで続くのであった。


サンタさんとオーロラさん共作のぎょうざ(撮影/オーロラさん)

明日山行くっちゅうのにアホちゃうか、と言われているような気がした


■祭り開催 丸川峠分岐駐車場〜上日川峠〜唐松尾根〜大菩薩嶺〜大菩薩峠〜福ちゃん荘〜往路を下山

早朝4時30分にいのせさんがロビン邸にやってきた。ロビンさんの手作りの五穀米のおむすびとブラウニーを持って、お騒がせな飲ん兵衛たちはロビンさんに見送られて、一路集合場所へと向かう。

今回は、たけ小屋メンバーに加えて、素敵な登山系ブログを日々展開中の大人気のブロガー、TiCAさんしげぞうさんを誘っていた。ご本人はもちろん、その山記録には欠かせない相方である、TiCAさんの相棒さん(=Y棒さん)としげぞうさんのダンナさんまで来てくれるという。

なのに私ときたら、数時間前まで飲んでいたため、顔はむくみ、目の下にはクマまでできている。いつもはもっとすっきりした顔なんだけどね。

すでに到着していた2組と無事合流、初対面を果たす。この時点ではみんなかなりぎこちなかった。そのなんともいえないこそばゆい距離感を、遠くからカメラに収める無神経な私なのであった。そこで、しげぞうさんに声をかける謎の女性登場。これまたブログの管理人である、まゆ太さんご夫妻であることが判明。「一目で判った」というまゆ太さんの眼力は言わずもがな、しげぞうさんのカリスマ性を目の当たりにしたワンシーンであった。そんなこんなで、まだまだぎこちないまま、総勢10名は7時30分に出発。


えーっと、恥ずかしいよね。こんな時って。たけさんは余裕で準備体操してます

じゃあ出発しますかね、そうですね。楽しい一日になりますように

歩き出してすぐ、車道に出ました。クモの巣だらけのトイレでした

この看板を見てもコース概要を把握できないのであった

林道ゲートが開くのは翌日の日曜日なので登山者は少ない。車でアプローチできるところをわざわざ歩いて登るのは我々らしいではないか、と勝手に行き先を決めた本人は都合のよい方に解釈するのであった。毎年恒例の出張人にとってはモンベルのポケッタブルデイパック(以下、子どもリュック)が必須アイテムなのであるが、さすがみなさん、日帰りと言えども装備がしっかりしている。しげぞうさんのダンナさんにいたっては、私のテント泊装備のザックと同型・同容量のザックを軽々と担ぎ上げている。


車道がちらちら見えて切ない気分に

閉鎖中のロッヂ長兵衛で憩いのひととき

じわじわとお互いの距離感をつめつつ、9時に上日川峠にあるロッヂ長兵衛で休憩。実は、キモチ悪いんだけど・・・。酒と寝不足のせいなのでそんなの死んでも言えやしない。そうだ、こういう時は水分とお米パワーに頼るに限るな。ロビンさんお手製の愛情おむすびで怠慢なおのれに喝を入れる。


ロビンさんの愛情おむすび

さらにこんなのも。今だ把握できず

上日川峠からは唐松尾根を登って、大菩薩峠に下るルートがいいでしょう、とたけさん。はい、分かりました。と言っても今回はイマイチコースを把握していない。地図さえも持ってこなかったことはここだけの秘密だ。頼れるリーダーに連れられて唐松尾根にとりつく。アルコール分解に忙しい体をなだめすかしつつ、急登をがんばる。振り返ると大菩薩湖が眼下に。その向こうには富士山が・・・見えない。富士山を見慣れない関西人はがっかりだ。誰だ?あとで写真に富士山の絵を描いたら?と言ったのは。


尾根の途中で。次第にうちとけてきました

一気に高度を稼ぎます

雷岩から樹林の中を少し歩けば大菩薩嶺の三角点に。10時45分到着。展望のない三角点でしばし写真撮影タイム。何もこんな景色のないところで撮らなくても、と思わなくはないのだが、みんな夢中になっているのでそんなことは言って水を差してはだめ。


雷岩。ここからは登らなくてもいいって

さんざん写真でみた風景が目の前に!

ランチタイムの場所に移動中、逆走してきたまゆ太さんご夫妻と合流して、標高2000メートル地点に腰を落ち着けた。うーん、まだキモチワルクてご飯がノドを通らないのですが・・・。何か、こうシュワーっとのどを通るものを、と子どもリュックからちょうどいいものが出てきた。あのー、呑んでもいいですかね?あれ、みんなアルコール持参だったのですね、よかったよかった。じゃあ、改めてかんぱーい!


大菩薩嶺の三角点。しばし撮影タイム

かんぱーい!お疲れっしたー(撮影/Y棒さん)

その後、いつの間に打ち合わせしたの?みんなザックから次々と甘いものを人数分出してきた。子どもリュックにはアルコールはあっても、そんな気のきいたものは入っていませんよ。オフ会マスターズである、たけさんといのせさんは本格派コーヒーのセッティングをささっと始める。その横でなぜか大きめの鍋を取り出すまきくまさん。さらにザックからずっしりとしたあずき2パックを取り出した。「2つ使おうかなー?」「い、いや、ひとつで充分じゃないですか」とすかさず言ってしまった。


スイーツの岩(たけさん命名)に集まって

スイーツ祭りだ、わっしょい!

しまちゃんが「いっぱいあるから、そこで休憩をしている人におすそわけしよう!」とナイスな提案。そのおすそわけした人こそ、後日判明したT@kaさんなのであった。なんだかんだで2時間もその場にいた。13時に再出発。


稜線上はどろどろ&プチ沢状態

総勢12名が稜線をゆく!

雪融け後のどろどろした稜線を歩く。どろどろになっても不満を言ってはならない。それは2000メートルの稜線にも確実に春が訪れている証拠なのだから。大菩薩峠では介山荘の売店が開いていた。トレイはきれいだ。


大菩薩峠での下りで。しげぞうさんチームは山座同定に余念がない

可憐な受付嬢との2ショット。ファンのみなさまゴメンちゃい

こうして見るとみんな立派な山屋さん

突然沢に入ったY棒さんが話題をかっさらう

大菩薩峠からは幅が広くて歩きやすい登山道を下る。上日川峠まで戻ってきて、そこからは往路と同じ道を下る。いいペースで下っていると、すれ違った他のグループの方に「若い方にゆずりますよ」と言われて一同ゴキゲン。駐車場に15時25分到着。朝の集合時のぎこちなさもほどけて、みんなにこにこ「お疲れさま!」


快調に下ります。約1名コケました

お疲れさま〜。楽しい時間はあっという間

日ごろは、それぞれ単独、あるいは少人数で静かな山行を楽しんでいる方たち。参加者の方々には、いきなり大勢のところに引っ張りだして申し訳なかったのですが、たまにはこんな賑やかなのもいいかな、とちょっとでも感じてもらえれば、発起人としては安心します。
また、いのせさん、ロビンさんの両アネゴには、細かい段取りを詰めて頂いて感謝!また、初対面のメンバーが多い中、その場をまとめて頂いた、たけさんに感謝!
そしてそしてお忙しい中、前夜祭、大菩薩に参加していただいたナイスなメンバーに感謝!


富士山こそ見えなかったけど、誰もが満足した一日になりました。イエイ!

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