大峰奥駈道 Part2
和佐又〜大普賢岳〜行者還岳〜八経ヶ岳〜釈迦ヶ岳〜前鬼
大峰山脈2006年4月29〜5月1日2泊3日

しげぞうさん夫妻と駆け抜けた3日間!大峯奥駈道北部縦走
行程
1日目●自宅〜和佐又ヒュッテ〜和佐又山
2日目●和佐又ヒュッテ〜大普賢岳〜行者還岳〜弥山
3日目●弥山〜八経ヶ岳〜仏生岳〜釈迦ヶ岳〜前鬼小仲坊〜林道ゲート
                         
行動時間
1日目●1時間
2日目●9時間
3日目●8時間45分

[大峰奥駈道 大普賢岳〜釈迦ヶ岳 Part1へ]

[山行LISTへ]

■3日目 弥山〜八経ヶ岳〜仏生ヶ岳〜孔雀岳〜釈迦ヶ岳〜前鬼小仲坊〜林道ゲート

一晩中、テントを揺らせた風の音でいまいちよく眠れなかった。自分のペースとはいえ、前日は飛ばして疲労が残っているので、今日こそはゆっくり歩かせていただきますよ。なんて自分勝手なガイドだろうか。弥山出発5時。いったん下って登り返し、鹿よけのフェンスのゲートをくぐり、八経ヶ岳に5時20分に到着。

朝日が大峯を照らします。今日もいい天気 八経ヶ岳から南方向。一番奥に釈迦ヶ岳

関西の大学のワンゲル部出身のおふたりは意外にも大峯は初めてだという。そして百名山登頂記念。記念の瞬間に立ち会えるのはいいものだ。3人で記念写真も撮った。ちょうど、山頂で一緒にいたグループが南に向けて出発。我々と同じ行程で、前鬼の到着もほぼ同時だった。

八経ヶ岳から北方面。手前が弥山、奥に大普賢岳 3人で記念撮影!

明星ヶ岳を西に巻いて下っていく。ここから孔雀岳(くじゃくだけ)までは岩場などの難所はないが、踏み跡が分かりづらく、迷いやすい。昨年の11月もそうだったが、今回も何回か間違え、気がついては修正の繰り返しだった。初心者にはおすすめできないコースだ。あと、倒木がやたら多い。くぐったり、乗り越えたり。重荷だと余計につらいのだ。

重装備のグループ。ここを歩く人はみな健脚だ
大きな岩壁を見上げて休憩中です

楊子ノ森のピークを東に巻いて、笹の原に到着。楊子ノ宿小屋の手前の、七面山(しちめんざん)がよくみえるこの場所は、私が一番好きな場所だ。楊子ノ宿小屋を過ぎて、仏生ヶ岳(ぶっしょうがだけ)への登りや、孔雀岳手前でも道が分かりづらく難儀した。

舟ノ垰。明るい道ですが道迷い注意 楊子ノ森付近。開放的な稜線です(※)

いよいよ釈迦ヶ岳が迫ってくる。鳥の水ではちゃんと水が出ていた。孔雀覗への登りは雪が凍っていたが難無く通過。孔雀覗から下を覗くと五百羅漢など、ひとつひとつ名付けられた奇岩群が見られた。そして、南を見れば幾重にも重なる峰々。山以外は見当たらない。吉野から旅立ち、またここから熊野に縦走する者は、どんな思いでこの景色を見るのだろうか。「結構ピークは巻くんですね」とダンナさん。全部のピークを踏まなくてもお釈迦さまはきっと許してくれるだろう。

七面山は見る方角によって形が違います ずぼずぼ雪に倒木。勘弁してください(※)
孔雀岳近くの「鳥の水」。雪融け水? 孔雀覗にて。「あの山はなんていう山?」(※)

孔雀覗からは貝ズリのキレット、 椽ノ鼻(えんのはな)と名付けられた難所を通過するのだが、どれがどこなのかわからないままだ。難所を越えながら目の前に立ちはだかる釈迦ヶ岳を見上げると、もうため息しかでない。最後、杖捨の急登では残雪に足をとられながらも必死に登る。釈迦ヶ岳到着10時30分。

孔雀岳から釈迦ヶ岳は岩場&急登が続きます しげぞうさん&ビス子がんばる!(※)

もうくたくた。ここから前鬼まで下るだけだということが嬉しかった。昨夜テント場で一緒だった健脚な男性が先着していた。連休中に熊野まで縦走するそうだ。今日はさらに行仙岳まで向かうという。いやはや。長時間歩けるスタミナがうらやましい。

お釈迦さまがいる釈迦ヶ岳山頂 釈迦ヶ岳からの下り。尖ったピークは大日岳(※)

釈迦ヶ岳から深仙小屋、大日岳を過ぎて、いよいよ太古ノ辻(たいこのつじ)まで下ってきた。ここからは奥駈道南部となり、我々は奥駈道とお別れして前鬼へと下山する。奥駈道を名残り惜しむように3人でしばらくそこで休憩。

太古ノ辻。「ここから南奥駈道」だそうです(※)
前鬼への下りの途中にある二つ岩

そして前鬼へ。ここからの下りは階段が整備されていて歩きやすいが、シーズン初めだからか、少々道は荒れていたように思う。途中で燃料切れのためにフラフラしてきた。まじで足取りやばくなってきたところで、セイタカ童子とコンガラ童子と名付けられた二つ岩で休憩。しげぞうチームの差し入れのチョコレート類で少し元気回復。行動食の重要性を改めて痛感。ありがとう、しげぞうチーム!

段々標高を下げると、ブナの新緑に、ミツバツツジや山桜、タチツボスミレなどで沿道は彩られていった。「あっ!!」しげぞうさんのダンナさんがえらい形相で何かを指差した。「えっ!!なになに!?」まさか・・・っ、熊ーー!?みるとかわいい鹿さんがこちらをじっと見ている。鹿さんを見つけた時は笑顔で指差しをたのんますよ。最後の最後にお花や動物が見られて、一同満足で前鬼小仲坊(おなかぼう)に到着!お疲れさま!!もう歩かなくていい!!


こんな感じで階段があり助かりました(※)
小仲坊近くに咲いていたスミレ(※)

宿坊の脇に公衆電話ボックスがあるので、そこからタクシーの手配ができる。休んでいると男性が「お疲れさん。弥山から?朝5時出発やったら、まあまあの時間やなあ」と声をかけてこられた。この方は、こちらの住職の五鬼助(ごきじょ)さんだと思う。大峯奥駈道を開祖した役行者の子孫にあたる方。

到着!嬉しさと名残惜しさと(※) 前鬼小仲坊。電話ボックスがあります

小仲坊から林道を30分ほど歩き、林道ゲートからはタクシーで和佐又へと戻る。林道のカーブで右に左に振られているうちに車に酔ってしまった。たすけてー。しかし、その後再び入之波(しおのは)温泉に入り、回復したのであった。さらにその後は「ぎょうざの王将」に行きスタミナ補充。そのせいか、はたまたしげぞうさん夫妻から新たなるパワーをもらったせいか、次の日は珍しくまったく疲れが残らない爽快な気分だった。

(※)しげぞうさんのダンナさん撮影の写真データを頂きました。

●HOME● ●山行LIST●