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■日帰り 能郷谷登山口手前の林道〜前山〜能郷白山往復
能郷白山へは、約2時間で登ることができる山頂北側の温見峠からのコースがよく歩かれているようだが、今回は南側の能郷谷の登山口からの長いコースを往復することにした。
温見峠へのアプローチもそうだが、林道がよく通行止めになるらしく、事前に役場などに問い合わせたほうがよい。この日も、登山口よりもかなり手前までしか車が入ることができずに、余計な林道歩きが増えてしまった。ただ、この日に林道をふさいでいた土砂は四駆なら乗り越えられるようで、何台かはもっと先まで入っていた。
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うちの車ではここは乗り越えられません |
登山口には案内の看板が立っています |
この時季の林道は谷空木で彩られます |
調査中 |
車を置いたところから約40分ぐらいで登山口に到着。沢を渡って急な尾根への登山道にとりつく。途中、林道を横切りながら急登のブナ林をがんばると前山への尾根に出る。熊も大好物のネマガリタケが沢山生えている登山道では、次第に虫で歩くのも困難になってくる。
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登りはじめはブナ林の急登が続きます |
サラサドウダンさらさら揺れる |
目の前を飛んでいるうっとおしい虫に辟易しつつ、前山の西側を巻くと、牛が横たわっているような形の能郷白山が目の前に現れる。ミツバツツジやタムシバに一瞬いやされるも、虫がこっちに向かって攻撃してきているようでさらに辟易する。前山を過ぎると、一旦下ってまた山頂直下でぐぐーっと標高をあげる。山頂付近の急斜面には残雪があり、アイゼンなしで雪に靴を蹴りこんで登っていく。
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調査中 |
前山付近で一気に展望が広がります |
能郷白山の山頂付近は、だいたいこの時季はコバイケイソウの群落が有名だが、例年よりも多い残雪で少し花が遅れ気味?山頂に近付くにつれてカタクリ、ザゼンソウ、オオバキスミレ、サンカヨウの群落に「登ってきてよかった」としみじみと思う。残雪から芽吹いた花々にカメラを向けるとこれまた大群の虫がフレームに……。きぃーー!
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前方に能郷白山が登場 |
鮮やかなミツバツツジ |
行く手を阻む虫。勘弁してください |
残雪を横切って白山権現の祠に到着 |
なぜ温見峠のコースにしなかったのかと、母親が恨み言をもらすほど大変だったコースだが、山頂からの展望や花は最高だ。残念ながら白山は見えなかったが。祠のある山頂でお昼にする。一等三角点は祠から少し離れている。そして下山。また虫との闘いが始まるのであった。
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オオバキスミレ |
カタクリ |