|
■1日目 易老度登山口〜易老岳〜光岳
また雨の予報の海の日がやってきた。Kさんたちとこの日に選んだのは光岳。ちょっとでも天気がましな南にしたわけだが、結局暴風雨に遭ってしまった。それでも1日目のテントを張るところまでは天気がよく、南アルプス特有の深い樹林の山を思う存分堪能することができた。
|
駐車場はほぼ満車。聖光小屋の方は空いていました |
眠い〜眠いよ〜。まぶたが半分閉じています |
易老度登山口からの急登は寝不足の体にこたえる。半分寝ながら歩いているような有様だった。左手にちらちらと樹林の間から見える聖岳が心の支えだ。後から登ってくる人たちにどんどん抜かされる。
|
晴れています。南を選んだ我々は勝ち組!? |
稜線に近付くとウネウネしたこんな道に |
本当にゆっくりと歩いて、易老岳に到着したのは登山口を出て5時間30分後であった。達成感に包まれたのもつかの間、易老岳でも周囲は樹林に囲まれ展望はなし。さらにここからあと3時間は登らなければならないのだ。
|
やっと易老岳に到着。明日のジョーと化したKさん |
樹林の中にぽつんと山頂標識がありました |
易老岳からいったん下ったところで真正面にやっと光岳が見えた。遠くに見えるが目的地が見えると俄然元気が出てくる。下りきった場所あたりで、右手側に中央アルプスがどーんと見えるちょっとした展望場所があり、吹き抜ける風が心地よかった。
|
おお!山頂が見えました。なんだか大峰っぽい? |
こんな景色見ると疲れが吹き飛びますね |
ヌタ場を過ぎると涸れた沢を登り始める。ここからが正念場で、ただただ足元を見つめてがんばるのみであった。やっとの思いで登り詰めて静高平に到着。そこはイワカガミのお花畑が広がる別天地であった。出ていないことがよくあるらしい水場にはちゃんと水が湧き出ていて、美味しい南アルプス天然水にありつけることができた。
|
最後の登り。焦りとはうらはらに足は進まず |
やったー!静高平です。お花畑に癒されます |
静高平からはほぼ平坦な登山道だ。光小屋手前のセンジヶ原では、小屋に向かってすうっと木道がのびているのが気持ちいい。木道手前でイザルヶ岳への分岐があり、往復でそんなに時間はかからないが、そんなわずかな元気も我々には残っていなかった。
|
甘露なり。水が出ていない時が多いようです |
小屋に向かって思うこと…それは、ビールだ |
テント場は小屋の脇と、少し下ったところに2ヶ所ある。小屋の脇はすでに満員だったので下ったところに設営。テントを張り終えてぐだぐだ休んでいる間にどんどん天気が悪くなってきたので、山頂まで往復することにした。山頂手前で雨が強く降り出した。横着してレインウエアのズボンを履いていなかったので、あっという間にズボンがびっしょり。テントに戻ると雷まで鳴りだし、それからは暴風雨。耳栓をして安眠を確保したのだが、それがいけなかった。
|
小屋から離れた方のテント場です |
10分ほど歩いて山頂へ。この後どしゃ降りに |
■2日目 光岳〜イザルヶ岳〜易老岳〜易老度
朝方まで暴風雨を気にすることなく寝ていて、起きてびっくり。テントの中が濡れている。ベンチレーションが強風で開いてしまい、そこから雨が吹き込んでいるのだ。開いた窓からしばし暴風で揺れる木々を見つめて呆然とするも、さらに異変に気付き、恐る恐る外に出ると、フライが半分めくれて強風にはためいていたのだ。ぺグもいい加減に刺していたので主のいないテントがズリズリと風で動いていく。
朝っぱらからこんな調子でジタバタしていると当然モチベーションは急降下。本来なら、茶臼岳まで縦走する予定だったが、1日繰り上げて易老度に下山することに満場一致で決まった。6時40分出発。とりあえず、イザルヶ岳には立寄り、もときた道を下っていく。昨日、あんなに長く感じた道をさっさと下り登山口に12時に到着。
結局、雨は避けられなかったが、今年のメインイベントである南アルプスの縦走への前哨戦としてはまずまず。そんなことよりもまず、テントの設営はしっかりとやろう!と基本的なことを今さら反省したのであった。
|
朝とは思えない暗い景色 |
この山頂標識には青空が似合います |