恵那山 中央アルプス2006年11月9日前夜泊1泊1日

大パノラマ満喫の神坂峠ルート!山頂「だけ」が展望なし
行動時間
日帰り●9時間

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■日帰り 神坂峠〜恵那山 往復

今回は行動時間が長めなので、神坂峠から車ですぐの所に建つ萬岳荘に泊まることにする。中津川ICから約一時間で萬岳荘に到着。小屋のご主人が大変親切な方で、自炊室や宿泊室を案内してくれた。施設が広くて充実しており、自炊室には炊飯器から食器まであるので、食材さえ持ち込めばなんでもできる。暖かい布団で翌日のためにぐっすりと眠ることができた。

明るくなった6時に出発。林道を登りきった所にある三叉路に登山口はある。登山口から15分ほど歩くと、目の前には横にのびた恵那山の山容がどーんと迫る。振り向くと御嶽山、乗鞍岳、中央アルプス。そして東にご来光と南アルプス。もうすこし標高を上げると、北アルプスの笠ヶ岳や焼岳、穂高の山並みが遠望できた。まさかこれほどの展望がえられるとは思ってもいなかった。それだけに、感動もひとしお。

笹の高原を歩く。登り出しから展望よし! 南アルプスとご来光。伊那には雲海
横に広い恵那山が目の前に迫ります 朝日を浴びる御嶽山

いったん、下ってすぐに鳥越峠に。林道を下ったところにある強清水へのルートの分岐となる。強清水は汚染されて飲めないとのこと。鳥越峠からは山腹を巻く感じで割と平坦にすすんでいく。やわらかい落ち葉の上をかさかさ音を立てて歩いていく。大判山までくると日はすっかり上がり、南アルプスの主要ピークが白く輝いている。ピークがわかりやすいので山座同定がしやすい。

中央アルプス。実際見るともっとはっきり見えます ダケカンバや笹で覆われた優しい山容

右側の谷が崩落している天狗ナギあたりで、登山道はしだいに岩場に変わっていく。休憩中に、南アルプスの聖岳の横から、真っ白な峰が顔を少しだけ覗かせているのに気が付いた。富士山だ。山頂付近まで標高を上げても、一部が見えているだけだったが、さすがに存在感がある。

聖岳の右側に富士山が覗いています! うっすら霜があるだけでした

原生林の中の急登では、うっすらと霜があったが、アイゼンは必要なかった。例年この時期なら10cmほどの積雪があるらしい。今年は冬の訪れが遅い。尾根を登り詰めて、稜線への分岐に着く。ここから左に方向を変えて、樹林の中の緩やかな道を歩いていく。いくつかの祠を通り過ぎて山頂避難小屋に到着。

山頂です。この秋できたらしい展望台 避難小屋。小屋の裏の岩は展望よし!

小屋から少し離れた所にトイレがある。水場はないので、泊まる場合は持ってこなくてはならない。ここから10分ほどで恵那山山頂だ。山頂にはできたばかりの展望台があった。登ってくる途中で充分景色を堪能しているので、あまり展望にはこだわらなくなっていた。

小屋の裏より南ア方面。何度見ても飽きません! 山頂の稜線はこんなかんじで展望なし

小屋前に戻ってお昼にする。11時30分、登ってきた道を折り返す。登りでは、北アルプスや中央アルプスを見るのに、何度も振り向かなくてはならなかったが、下りではまさに目の前に広がっていた。まったく気持ちのよいコースだ。

滑らないように注意して下山します 爽快な尾根です。大好物です!

晩秋の柔らかな陽光に照らされた笹の原の尾根を下り、駐車場に15時到着。本当に素晴らしいコースだった。関西からは比較的アプローチに時間がかからないので、天気のいい日を選んでぜひまた登りたい。


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