堂満岳 比良山系2007年2月12日日帰り

すでに残雪期!?比良の鋭鋒へ
行動時間
日帰り●5時間20分

[山行LISTへ]
■日帰り JR比良駅〜イン谷〜金糞峠〜堂満岳〜東稜〜JR比良駅

湖西線の車窓いっぱいに比良連山が迫ると、つい見入ってしまうピラミダルな山がある。それが堂満岳だ。暖冬といっても稜線を見上げると、雪が太陽光を反射してぴかぴかと光り、雪山だぞ、と主張していた。8時14分比良駅到着。登山口までは徒歩でのアプローチだ。

比良駅前からの堂満岳 大山口手前。雪が無いのでがっかり

イン谷に9時着。辺りにはまったく雪がない。すっかり雪の無いこの状況には慣れてしまった。いちいち驚かないのだ。登山届けを投函して大山口へ。大山口からしばらく入ったところにある、堂満岳側に向いている堰堤の脇を、一人の登山者が入ろうとしていた。帰って調べたら、登攀ルートである堂満ルンゼの入り口であることがわかった。

青ガレ。アイゼンを引っ掛けないように 金糞峠。暑くて汗をかきました

雪は少ないが、金糞岳までは急斜面なのでアイゼンを装着した。全然雪のない青ガレでは、ピッケルが岩に当たり、時々カーンと甲高い音を立てる。金糞峠に10時30分着。ここから堂満岳へは待望の稜線歩きだ。

縦走路はがっつりトレースついてました
武奈ヶ岳と雪庇の稜線

縦走路の雪質はいままでとはまるで違い、パウダー状となる。切れおちた谷のふちのルートでは、雪庇に乗らないようにトレースは絶対に外さない。途中、樹林の中を入ったり、いくつかのトレースが交差していた。山頂一帯はシャクナゲの群落地で、今は、葉が「しゅん」と下にうなだれている。気温が上がっていたので霧氷は溶けていた。残念、早起きすべきだった。

山頂は狭いが琵琶湖がよく見えます 東稜の下り。雪が溶けてアイゼンが効かない

山頂到着11時15分。山頂では琵琶湖側が開けている。武奈ヶ岳や釈迦岳を見るなら、山頂手前の方がよい。30分休憩をとって、東稜を下る。山頂直下は急斜面だが、しばらくすると緩やかになり、雪の無い落ち葉の登山道となる。

途中、沢を左に見送ると、幅が狭くて深くえぐれた登山道がしばらく続き、ノタノホリという池に到着。さらに下ると、ログハウスが数軒建つ場所に到着。登山道はここまでだ。林道をしばらく歩き、国道に出ると行きと同じ道に合流して、比良駅へと戻る。

早々にアイゼンは要らなくまりました ノタノホリ。雪景色が見たかった……

今年は異常なほどの暖冬で雪は極端に少なく、難無く堂満岳に登ることができた。これをイメージして来シーズンにでも登ると、痛い目にあうかもしれない。


●HOME● ●山行LIST●