鳳凰三山 南アルプス2007年5月3〜5日2泊3日

春の鳳凰三山に空白の展望を取り戻しに行く
行程
1日目●登山口〜南御室小屋
2日目●南御室〜薬師岳〜観音岳〜アカヌケ沢ノ頭 往復
3日目●南御室〜辻山〜夜叉神峠登山口
        
行動時間
1日目●5時間
2日目●6時間
3日目●4時間

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■1日目 夜叉神峠登山口〜南御室小屋

朝5時に自宅を出て、12時間後には南御室小屋の雪の上でテントを張っていた。緊張する雪山もいいけど、のんびり春の残雪を楽しみつつテントのなかでビールを飲むのが私には合っている。というわけで16時半に南御室小屋に到着した頃に雪が降りだし、夜半には吹雪と雷。またですか。

食べたもの
梅酒 総菜パン スモークチーズ ミックスナッツ キャベツときゅうりのサラダ なすと春雨のオイスターソース炒め(3人分を翌朝と分けて)ポカリ お茶


杖立峠からはガチガチ。ある意味核心部

と思ったらまったく雪がない

曇っているけれど、なんとか北岳が見えていました

南御室手前で雪だるまが出迎えてくれました

にぎやかなテント村

徒歩40歩かどうかは調べていません

少々時間はかかりますが出ていました

メインディッシュ。これが数分後には→

こうなりました。アルファ米と合って美味しい!


■2日目 南御室〜薬師岳〜観音岳〜アカヌケ沢ノ頭 往復

朝6時に最小限の荷物を持って出発。シラビソの林を登っていく。森林限界を越えて砂払いまでくると白根三山、仙丈、甲斐駒、八ヶ岳、富士山が見渡せる。鳳凰三山は夏に一度きているのだが、その時はまったく展望が得られなかった。そうか、鳳凰三山ってこんなにいいところなんだ、とやっと気がつく。


小屋からはしばらく樹林帯の中

砂払山からはいよいよ三山のハイライト

薬師岳を越えて、地道が露出している稜線を歩く。せっかくだから、と雪の上を歩くと膝までズボッとはまってしまう。薬師岳は多くの人でにぎわっていた。


薬師岳山頂。だだっぴろい山頂は風が強かった

稜線は土が出ているところも

観音岳の後ろに仙丈ヶ岳

ここからがくんと標高を落としていく途中で、鳳凰小屋へのショートカットルートか?トレースに惑わされてとんでもない急斜面を下ってしまう。ピッケルを持ってきていないのを後悔する。雪山は何が起こるかわからない。GWの鳳凰三山はピッケルが必要だと思う。あそこで滑落したら100メートルは止まらないだろう。


観音岳の北斜面。大勢の人たちが行き交います

無駄に下ったぶん、登り返してアカヌケ沢ノ頭に到着。地蔵岳はアカヌケ沢ノ頭から見るだけにして、ここで折り返し。さきほどの斜面を下ってくる人たちに小屋の方?が大声で「そこは違う!」と注意をしていた。ルートは尾根に忠実につけられていた。正規ルートも急斜面だが灌木がある。


地蔵岳のオベリスクと甲斐駒ヶ岳

白根三山のパノラマ。よーく見ると北岳山荘が見えます

観音岳、薬師岳に戻ると朝の喧噪は嘘のように人影がなかった。贅沢な時間。昼過ぎにテントに戻るとすっかりテントが減っていた。整地された場所に張り替えて昨日に引き続き飲み食い。

食べたもの
梅酒 クロックムッシュ スモークチーズ ミックスナッツ キャベツときゅうりのサラダ カレー ナン ポカリ お茶


うっすらと富士山

梅酒とクロックムッシュ

ナン♪2枚食べました

小屋の近くの雪だるまも翌日には…

■3日目 南御室〜辻山〜夜叉神峠登山口

まっすぐ夜叉神峠まで下ってもバスの時間には早すぎるので、帰りは辻山に寄ることにした。ズボズボ踏み抜きながら樹林のトレースを頼りに抜けると、白根三山が迫ってきた。迫りすぎてバカデジカメではうまくフレームに収まりきれずに、結局諦めた。じっとこちらを見ていたカモシカと白根三山にお別れをした。

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