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■2日目 平標山ノ家〜平標山〜仙ノ倉山〜万太郎山〜肩の小屋
翌日の天気は荒れると小屋のおやじさんに断言されてしまった3人は、協議の末なるべく早く出発することにした。他の宿泊者がまだ眠る素泊まり小屋をそっと発つ。天上には星が瞬いている。
昨日登った平標山に再び暗闇のなか向う。途中、まゆ太さんが4ヶ月前に大台ケ原にて3人お揃いで買った「一本たたら」の木彫りの人形を落としてしまう。気がついたときにはもう平標山の山頂まできてしまっていた。私たちはこれを「奉納」と意味づけして、平標山のどこかにいるはずの「一本たたら」に、この先の山旅の幸運を祈った。
すると、どうしたことか。仙ノ倉山へ続くゆるい丘のような斜面をさっきまで覆っていた雲がするすると流れていった。それはまるで白いファーのストールをするっと取ったかのようだった。
途中、凍った木製の階段を慎重に下りて仙ノ倉山に到着。
「谷川でこんなにきれいに見通せることは滅多にないから!」
何度も言い聞かせられながら歩いていった。
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仙ノ倉山山頂より。さっきまで私たちを取り囲んでいた雲はあっという間に去り、朝日に照らされた上越の山々が現れた |
仙ノ倉山より平標山を振り返る |
山頂方位盤は今日は大活躍 |
エビス大黒ノ頭と万太郎山の間にかかる雲がファーのよう。するっと取れてほんのり紅い肌が見えた |
さあさあ、いつまでも見とれていないで縦走を続けよう |
たたらも一緒に主峰を目指します |
激しさと優しさを併せもった稜線 |
万太郎山に向かって紅葉のなかを歩いて行くまゆたたら。次々と展開される景色にご満悦 |
仙ノ倉山とエビス大黒ノ頭。何度も振り返って歩いてきた道を確かめます |
「一本たたら」からもたらされた奇跡は一日中続くことになる。主稜線は笹で覆われていて一本の木もない。ひとたび悪天になると歩くのは困難になることは容易に想像できる。それゆえ、小さな避難小屋が随所に設置されている。
平標山から谷川肩の小屋まで素晴らしい錦秋の風景に包まれたわけだが、とりわけ印象深かったのは万太郎山だ。見る方向によって印象の違う魅力的な山容だ。
「いいねえ万太郎」「見直したぞ万太郎」
いまさら私たちから見直されてもね。
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万太郎山に近づくと、主峰の谷川岳がぐっと近く見えてきました |
万太郎山を後にして、大障子ノ頭へ。大自然のなかで登山と人間の摂理について熱く語り合う |
大障子ノ頭は動物のような美しい毛並みが自慢 |
黄色と緑色の谷。場所が変わると色合いも変わります |
オジカ沢ノ頭からさきの切り立った岩場を慎重にこなして肩の小屋に到着。
それぞれ一緒に何度か山を歩いているが、こんなに長い時間を歩いたのは初めてのことだ。無事に到着できて本当によかった。たぶん二人も同じことを思っていたに違いない。すごいことを成し遂げたような気分になった3人は、酒が入るとさらに饒舌に。谷川の夜は更けていくのであった。
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たたらもそれを撮るまゆたたらもほろ酔いです |
3日目は[平標山〜仙ノ倉山〜谷川岳〜茂倉岳〜蓬峠 Part3]に続く!
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