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■1日目 夜叉神峠登山口〜南御室小屋 テント場
「鳳凰三山に行きませんか?」とまきくまさんにメールして、その3日後には夜叉神峠の登山口にいた。考えるより行動しろ、ってやつですよ。というわけで、今年のゴールデンウィークも鳳凰三山に行った。2年連続である。この時期の鳳凰三山は大好きだ。まきくまさん宅から登山口まで車で約2時間だってぇ?そんなん私やったら毎週でもきちゃうな。
7時40分出発。いつも一番しんどく感じる夜叉神峠までの1時間は、じっくりゆっくり登らせてもらう。夜叉神峠で初めて白峰三山が見えるのだが、もこもこした雲が稜線にかかって邪魔している。「あの雲はすぐ無くなる雲やな」と写真もほどほどに先に進む。
夜叉神峠から歩いて30分もしないうちに雪が出てきた。いったん融けて凍ったつるっつるの一番いやなやつ。杖立峠からはズボズボのやつ。スパッツ着けててよかった。樹林帯を抜けるとすっこーんと晴れた青空に白峰三山がくっきりと見えた。というわけで、しばし撮影タイムだ。まきくまさん、トレースはずしてうろうろしてると、あ、やっぱり踏み抜いちゃいましたか。「ぬ、ぬけない……」
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ここは昨年まったく雪が無かったのですがこの通りたっぷりの雪 |
再度樹林帯に入ると、後ろを歩いていたはずのまきくまさんがいない。すれ違った人に道をゆずったらまた踏み抜いて足を掘り起こしていたとか。かく言う私も雪を何度も踏み抜いてかなりのストレスを感じながら苺平に到着。ここからは下りやー、ビールやー、がんばるでー、とサクサクと南御室小屋に到着した。
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酒や酒や酒もってこんかーい |
豪華!まきくまさん作の麻婆春雨 |
■2・3日目 テント場〜薬師岳〜観音岳 往復〜夜叉神峠
夜半より強風が吹きはじめ、シラビソ林が不気味に唸っている。テントの外が明るくなりはじめても止む気配がないので、予定の時間だが起きなかった。太陽が完全にあがった頃には風がぴたりと止み、鳳凰三山は本日もお日柄もよく、三山めざして出発だー!
ズボズボだった雪は一夜のうちに締まり、歩きやすくなっていた。森林限界を越えて花崗岩の大きな岩が現れはじめる。昨年見えていた地面の白砂は雪に覆われ、薬師岳小屋は屋根が少し見えるだけだ。連休中の営業のため、掘り起こされていた。
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雪に埋もれている薬師岳小屋 |
薬師岳小屋をあとにして |
てかてか光る雪面 |
観音岳へは狭い稜線が続く(復路で撮影) |
「すごく雪が多いね」薬師岳から先の稜線は雪がナイフリッジ状になっていて、転んだらタダゴトではすまないだろう。何カ所か幅の狭い道をたどり、観音岳に到着。観音岳から地蔵岳へは高低差が激しく雪の状態が読めないので、ここで引き返すことにした。
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薬師岳 |

観音岳から見る地蔵岳と甲斐駒ヶ岳 |

北岳を見つめるまきくまさん |
鳳凰三山石庭 |
なつかしい味の袋麺のやきそば。これ結構いけます |
となるとあとは撮影タイム〜。撮って撮って撮って落として南御室小屋まで戻ってきた。
昼食後テントを撤収して、昨日登ってきた道をたどって夜叉神峠へ。到着が16時ごろだったので、そのまま登山口に下りてさっさと帰れる時間なのだが、そこはほら、ゆっくり過ごす大人の山旅ってやつですよ。峠にさっさとテントを設営して、小屋の前のテーブルで宴会。
飲んで飲んで飲んで、目の前の白峰三山を撮って撮って撮って落とし物を受け取って寝て。夜明けの紅い白峰三山をまた撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って撮って
って撮り過ぎやろ!!まきくまさん。
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夜叉神峠からの夕景の白峰三山 |

朝焼け |
夜叉神峠からの下りはニリンソウやスミレを見つけるたびに歓声を上げる。去年もそうしてたっけ。来年もまた来たい。
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放射冷却で朝はかなり冷え込んだ |
花開こうとするニリンソウ |