金勝アルプス 鶏冠山
滋賀県湖南2008年11月23日日帰り


行動時間
日帰り●6時間

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■日帰り 上桐生バス停〜狛坂磨崖仏〜白石峰〜天狗岩〜鶏冠山〜落ヶ滝分岐〜上桐生バス停

秋まっただ中の三連休にまきくまさんがやってきた。まきくまさんの、カンテイを満喫したいとの意向により、22日は鞍馬山から貴船神社へ、23日は金勝アルプスへ行くことになった。24日は奈良の柳生街道に行く予定だったが、雨で大文字山に変更となった。22日の貴船神社ではいきなり凶のおみくじを引き当てるという憂き目に遭うまきくまさんであった。水の神様である貴船の神に、水に流してもらえるのだろうか。まきくまさんの運命やいかに。


無地のおみくじを水に浮かべると……
字が出てきます。旅行「よろし」。よかったやん

JR草津駅より、金勝(こんぜ)アルプスの登山口である上桐生まではバスで移動。小さな子どもたちもバスに乗ってきて、ぽかぽか陽気のなか上桐生に到着した。バス停からは、一丈野キャンプ場を通り過ぎる。橋を渡ると、左に明治時代に造られたオランダ堰堤を見る。さらに遊歩道を歩き進める。逆さ観音に立ち寄って、以前歩いた時は工事中だった新名神の高架下をくぐる。ふむ。こうして時を経て再び歩くというのはなんとも新鮮である。

遊歩道から山道に変わり、急坂を登ると古い苔むした石垣がある。狛坂寺跡だ。そのすぐそばに大きな花崗岩に三尊仏が彫られた狛坂磨崖仏(こまさかまがいぶつ)がある。奈良時代から鎌倉時代に彫られたという磨崖仏のほかにも、道端に小さな石仏が無造作に置かれている。保存状態にちょっと心配するまきくまさん。じっくりと鑑賞したあとは、さらに登山道を登っていく。

石仏はお顔が判別できないくらい古い 磨崖仏の高さは約6mだそうです。下の人は約1.5m

杉林を抜けると登山道は階段状となり、この辺りで展望がひらけてくる。国見岩や重ね岩などの大きな岩が点在する。白石峰では、ビールとともにお昼ご飯を楽しむグループが。ふたりとも朝は前夜の酒が体に残っていたため、ビールを持っていくという発想がなかった。ビール持ってくればよかったとふたりして大いに悔やむ。白石峰から下ると、目指す先に天狗岩の岩峰群が見える。あの大きな岩のてっぺんでお昼だ。


白石峰付近から天狗岩方面を見る。後方に琵琶湖や比良山系も見えます

天狗岩の上は平坦でちょっとしたスペースになっており、琵琶湖や比叡山、比良山系を見渡す絶景ポイントとなっている。まきくまさんがお土産に買ってきてくれた宍道湖のしじみのお味噌汁とおにぎりでお昼ご飯にする。琵琶湖にも瀬田しじみっていうのがあるんやで。

天狗岩を登っているまきくまさん。花崗岩の迷路です しじみ汁は酔っぱらいにぴったりである

天狗岩から降りて岩の尾根道を歩き、鶏冠山へ行く。落ヶ滝分岐手前で今朝バスに乗ってきた子どもたちが歩いてきた。てっきり登山口あたりでピクニックなのかと思いきや、がんばって山を登ってきたのだ。「時間が遅くなってきたけど、大丈夫かな」としゃべりながら鶏冠山へと登っていく。山頂は、ちらりと栗東トレセンが見えるくらいで展望はよくない。下りの雑木林には西日が射しこみ、晩秋の山の温かさにしんみりする。このような日帰りの低山歩きはご無沙汰だったまきくまさんと私。低山のよさを大いに語り合う。

標高を下げると、ウラジロがなにかを威嚇しているかのように群生していた。その旺盛な生命力になぜかふたりして悪態をつきつつ、登山道から遊歩道を歩いて行った。上桐生に戻り、バスに乗り込む。同乗していた方に「どこからきたんですか」と尋ねられ、「東京です」と返答するまきくまさんに車内は一時騒然となる。


里山の素晴らしさを満喫した一日であった。カンテイ万歳!

翌日はあいにくの雨なので、大文字山なら雨でも大丈夫だろう。「ふつーの服にふつーの靴でぜんぜんだいじょーぶやで!」とまきくまさんに的確なアドバイスを出して出かけることにする。銀閣寺道にてバスを降りる。傘を差しながら銀閣寺の左手から登っていく。二、三人とすれ違っただけで山中は非常に静かであった。「大」の文字に沿って火床の階段を登り、再び樹林の中へ。雨は本降りとなり、森の中は薄暗く、白く煙っていた。まきくまさんのダウンジャケットや鞄が雨ですっかり濡れていた。「しまった……。ちゃんとした山の格好でくればよかった」と後悔するが、当人は一向に気にしていないご様子。楽しげに登っていく。三角点では全く展望がなかったが、意外と山深い大文字山に驚き満足してもらえたようで安心した。今度は「湯豆腐が食べたいなっ」と言いながら下って行く。火床直下の分岐では、黄色の落ち葉が敷き詰められていた。今まで何度か登った中でも、見たことのない美しい景色だった。「ここ、観光ポスターに使えばいいのにー」。

銀閣寺の近くの湯豆腐のお店で、「なんで毎回こうなるんだ?」と暖房機の前で濡れたもの一式を乾かすまきくまさん。登山靴が浸水しようが、テントが浸水しようが、荷物が全部濡れようが、また一緒に山に行こうな。貴船の水の神もきっと見守ってくれるだろう。……たぶんな。

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